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生活・しつけ
小学1年生 2013年12月9日の記事
ズボラさんでも続く! 家計簿のつけ方のポイント
《来年こそ家計簿活用を・前編》 まずは1週間、食費など “減らしたい費目” の支出だけを書き出してみましょう。
こんにちは。『ママノート』編集部です。
来年から家計簿をつけはじめる人もいるのではないでしょうか?
中には、これまで家計簿にチャレンジしたものの、費目分け、収支の計算などがめんどうで続かなかったという人もいるかもしれません。
家計簿のお悩みについて、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子先生にアドバイスいただきました。
■お悩み1■
支出をどんな費目に分ければいいかわからない!
●『固定費』と『生活費』を区別して
花輪 「毎月の支出は大まかに、住居費、保険料、水道光熱費などの『固定費』と食費、日用品代、レジャー費などの『生活費』に分けられます(下記参照)。
【主な固定費】
住居費(家賃、住宅ローン)、電気代、ガス代、水道代、通信費、保険料、学校教育費、幼稚園代(授業料)、習い事代 など
【主な生活費】
食費、外食費、日用品代、被服・化粧品代、医療費、交通費、レジャー費、交際費、こづかい など
支出は、これらの費目に分けて家計簿に記入しましょう。
生活費は、あらかじめ費目ごとに予算を決め、ときどき予算オーバーしていないかチェックすれば使い過ぎを抑えられます」
■お悩み2■
費目別に数円単位で収支を計算…それなのに財布の残高と合わないことが!
●残高が合わなければリセットすればOK
花輪 「家計簿は、財布の残高、口座の残高、家計簿の数字が合わなくなったときに挫折してしまう方が多いようです。
また、家計簿をきっちり記帳することが目的になって、家計の見直しに役立てられていないケースもみられます。
家計簿の最大の目的は、“家計の現状把握” です。
『何(どんな費目)に、いくらお金をかけているのか書き出す』ことにより、日々の無自覚な支出にも気づきます。
ですので、たとえ数円~数百円単位の差額が出たとしても、“私って家計簿つけが向いていないかも” と、あきらめないで。
その分は『雑費』として記入し、リセットしてつけはじめればいいのです」
■お悩み3■
正直、家計簿つけは1か月も続いたことがないんです…。
●完璧につけようとせず、1週間だけでも続けてみて
花輪 「まずは1週間、減らしたい費目の支出を書き出してみましょう。
例えば食費なら、下記の6つのグループに分けます。
・『主食』(米、パン、めん類)
・『副食』(肉類、魚介類、野菜類、果物類)
・『調味料』
・『し好品』(お菓子、ジュース、酒など)
・『調理食品』(お弁当、お惣菜など)
・『外食』
疲れている日はお惣菜を購入することが多かったり、子どものおねだりでお菓子やジュースをつい買ってあげたり。短期間つけるだけでも、衝動的な支出があることに気づきます。
減らしたい支出は赤ペンで星印をつけたり色マーカーでラインをひいたりしてチェックをして。
1週間続いたら、次は1か月…と小さなステップからトライすることが大切です」
■お悩み4■
家計簿をはじめたいけど、ストレスになりそう…。
●あらかじめ、お楽しみ目標を決めましょう
花輪 「家計簿をつけて、やみくもに節約をがんばるだけではストレスがたまってしまいます。
家計簿に、どんなことにお金を使いたいか “お楽しみ目標” を書くことをおすすめします。
例えば、『○万円貯めたら、○○を買う。旅行に行く。レストランに行く』など、貯蓄の目標、その使い道を書き出します。
目のつくところに大きく書いておけば、目標のために “ムダづかいを抑えよう” と思えるので無理なく節約できるはずです」
家計簿は、自分のペースに合った、無理のないつけ方をすることが挫折しないコツなのですね。
次回は、貯蓄アップのための家計簿の活用法についてお話を伺います。
プロフィール
ファイナンシャルプランナー。
花輪陽子オフィシャルサイト
http://yokohanawa.com/
青山学院大学国際政治経済学部を卒業後、外資系の投資銀行に入社。リーマンショックのあおりで失業したことを機に、ファイナンシャルプランナーの資格を取得し、独立。
著者やウェブコラムの執筆、雑誌の監修の他、テレビ、ラジオなどに出演。
著書:『夫婦で貯める1億円!』(ダイヤモンド社)、『貯金ゼロからでも大丈夫! 夫婦で一生に必要なお金がしっかり貯まる本』(PHP研究所)、 『節約・貯金のプロが教える3ステップ式お金が貯まる家計簿』(JMAM)など多数。