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生活・しつけ
小学1年生 2015年5月11日の記事
★親野智可等の「今日から叱らないママ」第4回 [5/11]
どうしたら、食後の歯磨きができるようになるのか?
●歯磨きを忘れてしまう
家庭において、日々子どもを叱り続けている親がたくさんいます。親にとっても子にとっても辛く、親子関係の崩壊に至ることにもなりかねません。
それはやめた方がいいと思います。
それよりも、合理的な工夫で叱らないシステムをつくってみてください。
わかりやすい例を出します。
例えば、なかなか食後の歯磨きをしない子がいたとします。
どうしたら、磨くようになるのでしょうか?
できる工夫はたくさんありますが、一つの例を挙げてみます。
●お箸と一緒に歯ブラシも並べておく
みなさんが食事の支度で食器やお箸を出すとき、ついでに歯ブラシも出して並べておきます。歯磨きセットでもいいですが、食卓に置くのに抵抗がある場合は、歯ブラシだけでもいいでしょう。
歯ブラシだけでもちょっと抵抗のある人はいるかも知れません。でも、そこに出ていれば食後に歯を磨く可能性は跳ね上がります。そして、磨いていたらほめます。
「このごろ自分で磨けるね。立派、立派」
「うん、自分で磨ける」
出してあげたおかげですが、それはお互い触れません。
これを一週間続けます。
一週間くらい経ったら、ある日歯ブラシを出すのをやめてみます。つまり、ちょっと手を離してみるのです。
それで磨けたら、さらにほめます。磨けなくなったら、また出してあげればいいだけです。
あるいは、自分ではじめから歯ブラシを出すようにしてもいいですね。
そこで、いちいちイヤミを言ったり叱ったりする必要はありません。
●無理に手を離す必要はない
これらの流れを書き出すと次のような4段階になります。
1,できるように工夫する
2,できたらほめる
3,少しだけ手を離してみる
4,ダメならもう一回、あるいは別の工夫をする
この4段階はいろいろな面で応用可能です。
ただし、とくに急いで次の段階に進む必要はありません。歯ブラシが出ていないと磨き忘れてしまうなら、無理に手を離さず、出し続けてあげればいいだけのことです。
そんなことで、また叱る材料を増やす必要はありません。
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