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生活・しつけ
小学1年生 2013年8月8日の記事
お盆の里帰り、うちの子が親戚になつこうとしません
無理強いせず、自分の子ども時代の思い出話を聞かせる絶好の機会と考えましょう。
「お盆になると、実家に親戚が集まります。
同年代の子どもがいないためか、わが家の子どもは緊張して無口になり、なつこうとしません。
もっと親しみを持たせたいのですが…」
親戚の人たちは、一生懸命に子どもに話しかけたり、お菓子をあげようとしたりするのに、子どものほうはムスッとして何も話さずママの後ろに引っ込んでしまう。
親としてはとてもばつが悪い状況ですよね。
佐藤正寿先生、解決方法はありますか?
佐藤 「1年に1回会うか、会わないかのおじさんやおばさんたちと親しく話をするのは、子どもたちにとっては大変なことかもしれません。
緊張して無口になるのも仕方のないことです。
でも、恥ずかしがっていながらも、『大きくなったね』などと言われると、やはり嬉しいはずです。
『自分が親戚の中で大切にされているんだ』ということを感じ取っているのです。
また、せっかく親戚が集まっている機会です。
ふだんできない自分達の親兄弟の昔話を子どもたちにしてあげましょう。
よく兄弟げんかをしたとか、こっぴどく父親(子どもたちにとっては祖父)に叱られた話とか、思い出になっているエピソードはたくさんあるはずです。
目の前にいる親兄弟の話ですから、子どもたちも興味を示すはずです。
親の子どもの頃を知ることで、子どもが自分になぞらえて考えることもたくさんあるでしょう。
私自身、子どもの頃、親戚一同が集まる場は苦手でした。
あいさつするのも恥ずかしかったぐらいです。
でも、母親が兄弟と話す昔話はとてもおもしろいもので、よく聞き入ったものでした。
そして同時に叔父、叔母に親しみを感じたものでした。
『親戚のきずな』と言い換えてもいいでしょう。
親戚は、子どもたちが大人になるまで、あるいは大人になっても頼りになる存在です。
集まる貴重な機会を有意義にしたいものです」
恥ずかしがったり緊張したりしている子どもを叱りつけて、無理やり話の輪に押し込むよりも、親である自分が子どもに帰って兄弟や父母(子どもにとっては祖父母)と昔話を楽しそうにしていれば、自然と子どもも馴染んでくるかもしれませんね。
佐藤先生、ありがとうございました。