●教育評論家 親野智可等からママへアドバイス
子どもは大人の気づかないところから多くのことを発見し、興味・関心を伸ばして成長していきます。
例えば、大人から見れば何の変哲もない落ち葉だったとしても、子どもは見て、触って、五感を使いながら「おもしろさ」を発見する力があります。
今回のクイズのケースでは、子どもはたくさん集めた落ち葉を「見せてあげたい」と思って持ってきてくれたのです。
まずは「キレイだね」とほめて、子どもの気持ちと共感し、
「もっと集めて見せて」と、興味のあることをもっとやれるようにしてあげましょう。
そうすると、子どもは興味を持ったことを、どんどんやることの楽しさがわかり、自己肯定感と信頼感が育まれます。
自分のやりたいことをどんどんやる力、生きる意欲、自信……こういった、活力のある子どもは伸びる子です。子どもの興味・関心を大事にしてあげてください。
「汚れるからやめなさい。洗濯が大変なんだから」と言うのは親の都合を優先した言い方で、子どもの興味を否定しています。
親がこのような言い方を続けていると、子どもは「自分のやっていることはよくないことだ」と自己否定感を持ちます。
それは親への不信感や愛情不足感にも直結し、親の顔色をうかがうようにもなります。
親としては清潔にしたい気持ちがありますが、子どもは汚したり、散らかしたりするものなのです。
多少の汚れであれば、子どもの興味を伸ばしていくための体験と考えてみてはどうでしょうか。
しかし、子どもが興味のあることでも、どうしてもやめさせたいときがあると思います。
「いっぱい集められたね。キレイだね…。じゃあ今度はおままごとしよう」などと、
ほめてから子どもの興味をそらすテクニックも身につけておきましょう。