●教育評論家 親野智可等からママへアドバイス


  「あいさつのできる、礼儀正しい子になって欲しい」という思いを、多くのお母さんが持っていると思います。


  そのためにするべきことは、お母さんがお手本になってあいさつをすることです。


  そして「あいさつをすると気持ちいいんだよ」「だんだんあいさつができるようになってきているね」などと、肯定的な言い方で、子どもに声かけをしてあげてください。


  「あいさつをしなきゃダメだよ」「なんであいさつできないの」などと否定的な言い方を子どもにしていると、自信をなくしてしまいます。


  親がいくらあいさつさせようと思っても、どうしてもできない子はいます。 
そういう子には目をつぶって、ムリに強制しないことも必要です。


  今はできなくても、いつかできるようになるだろうと、子どもを信じて待ってあげてください。 
あいさつができなかったとしても、もっと他にほめられるところを探してほめてあげてください。 
その子は弟にやさしいかもしれないし、絵が上手かもしれない、ペットをかわいがるかもしれない……そういった、ほめられるところを見つけて、ほめてあげるのです。


  それを積み重ねるうちに、子どもに自信がつき、だんだんあいさつができるようになっていくでしょう。


  また、あいさつが苦手な子どもへの声かけで効果的なのが「頭だけペコリしてみよう」と言って、ハードルの低い方法を教えてあげることです。


  言葉で「こんにちは」と言わなくても、許してあげてください。 
子どもが「ペコリ」と頭を下げることができれば、「ペコリできたね」とほめてあげることができます。 
それで子どもの気持ちは、すごく楽になるんですよ。