1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。
メールマガジン「親力で決まる子供の将来」は新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛され、教育系メルマガとしては最大規模を誇る。
著書多数。
ブログ「親力講座」も続々と更新中!
【小学1年生】と【年長】ママのお役立ち情報を配信!
学校・まなび
小学1年生 2016年4月25日の記事
●外国語のような会話
ある家庭で次のような会話をしています。
意味がわかりますか?
「とこるやのたっや?」
「はくぼにきさがかいすいたべた」
「がとこるやよらかてっわお」
外国語のような感じで意味がわかりませんよね。
わかりやすいように、文節で区切って書くとこうなります。
「とこるや のたっや?」
「はくぼ にきさ がかいす いたべた」
「がとこるや らかてっわお」
●逆さ言葉でワーキングメモリが鍛えられる
答えは次のような会話です。
「やること やったの?」
「ぼくは さきに すいかが たべたい」
「やることが おわってから」
つまり、これは逆さ言葉による会話です。
みなさんも、子どもの頃に自分の名前くらいは逆さ言葉で言ったことがあると思います。「らかち のやお」「うろちい きずす」などです。
この逆さ言葉が、実はワーキングメモリを鍛えるために効果的だということが脳科学によって明らかにされました。
ワーキングメモリとは、行動や学習に必要な複数の情報を、頭の中に一時的に留めながら処理する能力のことです。
会話、作業、読み書き、計算など、日常生活の行動や学習の全てにおいて欠くことのできない能力であり、この能力が高いほど複雑で高度な思考や行動が可能になります。
言い換えると知的レベルが上がるということであり、当然ながら学力も上がります。
●逆さ言葉クイズ
逆さ言葉を言うためには、はじめ頭の中にもとの文章を考え、その記憶を一時的に留めながら逆さにしていかなければなりません。
そのときに、ワーキングメモリを使うのでその力が鍛えられるのです。
ということで、ぜひ親子で逆さ言葉遊びをやってみるといいと思います。
最初は単語や名前などの簡単なものから始めます。
例えば、親が「テレビ」と言ったら子どもが「びれて」と答えます。
その逆でもできます。
あるいは、ママが「つぴんえ」と言ったら、パパと子どもが「えんぴつ」と答えます。
はやく言えた方が勝ちです。
名づけて「逆さ言葉クイズ」「逆さ言葉競争」です。
リモコンは「んこもり」になり、「うんこもり」と聞こえるので子どもは喜びます。
●逆さ言葉で会話
慣れてきたら会話にも挑戦します。
まずは会話の一部の単語だけを逆さ言葉にします。
「びれて を つけて」「なは に みずを あげて」という感じです。
次の段階は文節ごとに逆さ言葉にします。
「をびれて てけつ」「になは をずみ てげあ」です。
この文章の冒頭にある親子の会話はこれに当たります。
その次の最終段階は全体を全て逆さにします。
「てけつ をびれて」「てげあ をずみ になは」です。
ここまでくるとかなり難しいので、そうとう頭を使います。
その分だけワーキングメモリが鍛えられます。
前回の記事はこちら
次回の記事はこちら
親野先生の他記事はこちら
毎週木曜にメルマガ発信中!
ご登録はこちらから↓
1958年生まれ。本名 杉山 桂一。
公立小学校で23年間教師を務め、退職後は、全国各地のPTAや市町村の教育講演、本の執筆に精力的に取り組んでいる。
メールマガジン「親力で決まる子供の将来」は新聞、雑誌、テレビ、ラジオなど各メディアで絶賛され、教育系メルマガとしては最大規模を誇る。
著書多数。
ブログ「親力講座」も続々と更新中!
『ママノート』ツイッターやっています!フォローいただけたら幸いです。