●教育評論家 親野智可等からママへアドバイス
「なぜいやなの?」と直接的に聞いても、小さな子は自分の気持ちをうまく表現できないことがほとんどです。
子どもとおしゃべりしながら、理由を探ってみましょう。
例えば、「○○ちゃん(子どもの友だちの名前)はこのごろどう?」と聞いてみて、「○○ちゃんは泳ぐのがうまいけど、私はヘタなの」と言えば、技術的なことが原因だとわかります。
また、「どの先生が好きなの?」と聞けば、「○○先生が好きだけど、○○先生は苦手だよ」と、先生との人間関係もわかります。
解決できる理由なら、習い事の教室の先生に相談をして、様子を見てもよいでしょう。
ただし、子どもの話を聞いて、「この子に向かないな」「苦痛ばかり感じているな」と思えば、やめるのも手です。
「習い事を始めたら、絶対続けなければいけない」と考えるかもしれませんが、私は必ずしもそうは思いません。
向いていないことをやると、子どもは苦痛ですし、そばで見守る親も苦痛なはずです。
習い事は「苦手なことを直す」ためではなく「得意なことを伸ばす」ためにやる、という視点で考えた方がうまくいくと思います。
「子どもに、やめグセがつくのではないか」などと心配する必要はありません。
子どもにぴったり合うものが見つかれば、子どもから進んでがんばれるようになります。
それまでは、合うものを見つけるためのお試し期間だと考えればいいのではないでしょうか。