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学校・まなび
小学1年生 2012年9月4日の記事
子どもに「特別支援学級」ってなに? と聞かれたら
特別支援学級の子どもたちと交流したときに、発達の違いに関する質問にどう答えるべきでしょうか。
小学校で、特別支援学級の子どもたちと
一緒に勉強したり遊んだりしたときに、
「特別支援学級ってなに?」
「○○くんは、僕が遊ぼって言っても
何も言ってくれないんだ。どうしてなの?」
と質問されるかもしれません。
そんなとき、親としてはどう答えるべきでしょうか。
佐藤正寿先生にうかがいました。
佐藤 「特別支援学級……それって『特殊学級』ではないの?
と思われた方もいるかもしれません。
2007年から、『特別支援教育』が学校教育法に位置づけられ、
全国すべての学校において、障害のある子どもへの支援を
より一層充実させていくことになりました。
もちろんそれまでも支援はしていたわけですが、
一人一人のもっている力をさらに高め、
より適切な支援をするために、このような名称となりました。
さて、特別支援学級のことを子どもたちに説明するのは、
さほど難しく考える必要はありません。
特別支援教育は英語で
special needs education
またはspecial supporteducation
と表記されます。
ですから、たとえば次のように説明をします。
『特別に助けが必要な子たちの学級よ。
誰でも“助けてほしい”ことがあるでしょう。
その子たちは、その助けが特別なだけなの。
もしかしたら一緒に勉強することもあるかもしれないから、
その時には先生のお話をしっかりと聞いて、
できるお手伝いがあったらしてね』
特別支援学級の子たちの障害については
もちろん説明する必要はありません。
ただ、『接し方』については、
子どもたちが疑問に思うことも出てくるでしょう。
たとえば、
『(特別支援学級の自閉症の)〇〇くんにあいさつをしても
何も返してこない。無視されているのかな?』
と思う子が出てくるのも自然なことです。
そういう時には
『担任の先生にどのようにしたらいいのか聞いてみてね』
と話します。その子に合った接し方を具体的に教えてもらえることでしょう。
特別支援学級の子たちと交流することは、
個々の発達の違いを理解する上で大切なことです。
早い段階で知ることにより、
発達について偏見をもたずに接することができるようになるでしょう」
佐藤正寿先生ありがとうございました。