ぴっかりさん(萩原 光)
1956年生まれ。早稲田大学卒。
公立小学校で13年間教師を務めた後、「シャローム共育相談室」を立ち上げ、多くの親子の立ち直りを援助してきた。
また、著作や講演活動なども精力的に行なっている。主な著書に『心を抱きしめると子育てが変わる』(主婦の友社)など。
サイト紹介:
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生活・しつけ
年長 2016年5月10日の記事
パパ・ママはもちろん、たくさんの人が観ている前で、日頃の成果を発揮する運動会。期待が大きい分、じょうずにできなかったり、負けたことに悔し涙を流す子もいます。
親としてもつい力が入りすぎて、
「負けちゃったね、
失敗しちゃったね、
何でできなかったの?」
なんて言ってしまいそうになりますが、運動会勝ち負けの問題ではありません。
運動会をいい経験にするために、結果を悔しがっている子どもへの声かけについて、前回に続き、子育てカウンセラーのぴっかり先生こと萩原光さんにお話をうかがいました。
●運動会での「負け」をいい経験に変えるために
負けて悔しい、失敗して泣きたい、という子どもの気持ちをどうなだめてあげればいいのでしょうか。
萩原 「わたしは、『子どもの感情表現にはすべて意味がある』と思っています。たとえ泣いたり怒ったり、というマイナスの感情でも、それをしっかりと表現し、受け止めてくれる人がいることで、子どもの自己表現力が発達していきます。
子どもが感情を表現できずにしまいこんでしまった場合、その感情をいつまでも引きずってしまうことがあります。きちんと表現することはストレスの発散にもなります。
怒りたい時に怒る、泣きたい時に泣く、悔しい時は悔しがる、など、子どもの感情表現を大事にしていきたいものです」
それでは実際にはどのようにすればよいのでしょうか。
萩原 「まず、子どもの感情のなだめ方には大きく分けて4つのパターンがある、ということを知っておくとよいと思います。
具体例をあげてみます。
1. なぐさめ
『精一杯よく頑張ったね』
『またチャンスはあるさ』
2. 気持ちを他に向ける
『アイスが冷えているよ』
『涙を拭いてお菓子食べようか』
3. 感情を押さえ込む
『何をぐずぐず言ってるんだ』
『いつまでも泣いているんじゃない』
まず、3つのパターンをあげてみました。
これらは、悔しいなどの感情を横に置いてみる方法で、その気持ちを忘れさせようとする声かけです」
●ママもいっしょに悔しがると、スッキリする!
いろいろななだめ方がありますよね。
萩原 「そして、4つめの選択肢として、これからご紹介する方法は、1~3 とは全く逆の方法です。
具体例をあげてみます。
4. 十分悔しがる
『その通りだよ。そりゃあ悔しいよね』
『「悔しい!」って100回言ってもいいよ』
と声かけをし、ママも一緒に悔しがってみましょう。
子どもは30分もしたら、スッキリしていると思います」
この方法で子どもに接してあげると、感情表現がのびのびできていいですね。
萩原 「そうなんです。子どもにもいろんなタイプがいますから、切り札をたくさん持っている方がよいと思います。その方がいろんな対応ができますから。
年長さんですと、まだ激しい感情をそのまま表現できない子どももいます。
『うちの子は、悔しくないのかしら?』
『何も感じないのかしら?』
と気になることもあるでしょう。
でも、心配はいりません。感情は、発達段階で自然に出てくるものなので、見守ってあげるとよいでしょう」
失敗、悔しかった気持ちなども含めて、運動会を幼稚園、保育園のよい思い出にしたいですね。
ぴっかり先生、ありがとうございました。
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