織井弥生 (おりい やよい)
幼少時6歳までをアメリカ合衆国にて過ごす。
上智大学外国語学部英語学科卒業。
日米教育委員会フルブライト奨学生として、トップビジネススクールのノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院に留学、卒業(MBA)。
2001年より2013年夏まで子ども二人をアメリカの小・中・高校に学ばせる。
自動車メーカー、エンタテインメント企業、インターネット関連ベンチャー企業等を経て、現在は東京を拠点とし、経営コンサルティング会社の共同経営、人と組織のパフォーマンスを加速させるビジネスコーチング、教育関連のコンサルティング・執筆、と幅広く活動している。
訳書に「マーケティング戦略論」(ダイヤモンド社)ほか。
「学研出版サイト」にて、「子どもの可能性を引き出すアメリカ最新教育事情」を連載中
http://hon.gakken.jp/reference/column/amerika/
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生活・しつけ
年長 2013年11月4日の記事
☆英語教育は、早ければ早いほどいい?
《5,6歳の英語教育 1 》 英語に親しむ一歩として、お遊戯中心の英語教室などに通ったら、成長に応じたフォローをしていく
小学校で「外国語活動」が導入され、日本の国際化がますます進むなか、「将来、英語が得意な子にしたい」「我が子には英語が話せるようになってほしい」と望む親御さんは多いようです。
そこで、子供連れでアメリカに12年在住し、駐在家庭のアメリカ生活適応を助けてきた織井弥生さんに、“将来英語力をつけるために、今、できること” をテーマにお話をうかがいます。
●英語は始める時期よりも、その後の “フォロー” が大切
日本にいながらにして英語を身につけるためには、どのようなことをしたらよいのでしょうか?
織井 「まずは、英語のリズムに慣れること。そして、基本的な語彙力をつけること。それらを身につけたら、コミュニケーション力をつけることです」
早期の英語教育に関しては、「英語教育は、早ければ早いほど耳から入りやすい」という意見と、「あまり早くから始めると、日本語と英語がゴチャゴチャになってしまう」という意見がありますが、織井さんは、英語教育を始めるのにベストな時期について、どのように考えますか?
織井 「まず、日本語と英語、両方をいっぺんに学んだからといって、混乱してしまうということはないと思います。
我が家の子どもたちは、アメリカで育ちましたが、家では日本語、外に出たら英語という生活で、場に応じてきちんと切りかえていました。
子どもの能力は、親が考えるより優れていて、子どもなりに “英語” “日本語” と、きちんと分類して処理することができるようです。
英語教育を始める時期ですが、親が『やってあげたい』と思ったら始めればよいと思います。
年齢に応じて、いろいろな英語教育の方法があります。
例えば、幼児期であれば、お遊戯中心の英語教室で、英語に親しむことから始めることができます。
そうした教室で、アメリカの保育園でやっているように、英語の歌を歌ったり、ゲームをしたりすることで、英語に対しての心理的バリアを減らすのはよいことだと思います。
ただ、幼児のうちから英語教室に通わせたからといって、英語力がつくとはかぎりません。
お遊戯を入り口として、その後どのようにフォローするかによって、英語が身につくかどうかは違ってきます。
英語を操るには、語彙力も必要ですし、コミュニケーション力も必要です。
英語に親しんだ後で、そうした力をどのようにつけていくかが、子どもの英語教育のポイントだと思います」
織井さん、ありがとうございました。
次回は、語彙力やコミュニケーション力をつける方法についてうかがっていきます。