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生活・しつけ
小学1年生 2013年5月30日の記事
★子どもがうそをついていた…ショック!
自分の子どもはちゃんとしていると思っていたのに、外でうそをついていたら…どう対応すべきですか?
「友だちに平気でうそをついていたことがわかりました。
善悪の判断ができるようにしつけていたつもりだったのに、とてもショックです」
確かにショックですね。
子どもにどう言ったらいいものか、悩んでしまいます。
佐藤正寿先生は、
「子どもの『隠れたメッセージ』を読み取りましょう」
とアドバイスしていただきました。
佐藤 「小さな頃から善悪の判断を身につけさせてきたことは、すばらしいですね。
道徳的判断ができるかどうかは、
『どれだけ善悪について考えたか』にかかっています。
具体的な場面で教えるととても効果的です。
たとえば、電車に乗った時に、
『ここで走り回ったり、騒いだりする子はいいこと?』と聞きます。
『ダメなこと』と子どもは言います。
『どうして?』とさらに聞いて、その理由も考えさせます。
そこから子どもたちの善悪の判断が育っていきます。
『電車では走っちゃダメ!』と一方的に叱っただけでは、
その行為はやめさせられても道徳的な判断は未熟なままです。
さて、『うそをつくことはよくない』とわかっていても、人なら誰でもうそをつく場合があります。
その時に『うそはダメでしょう!』と叱責しても、子どもは心を閉ざしてしまいます。
『わかっていても、うそをつかざるをえなかった』という事実を重んじましょう。
きっと、
『みんなに注目してもらいたい』
『自分をかばうため』
といった『隠れたメッセージ』があったはずです。
その事実をお子さんから、やんわりと聞き出すのです。
学級の中でそのような状況の時、私はよく『きっと、わけがあったんだよね』と言います。
この言葉の効果は絶大です。子どもたちの固まっていた心がほぐれるのがよくわかります。
もうひとつ大切なことは、事実を追求しすぎないことです。
本当のことを話すとホッとするものです。
『そうか。でも、そういう時にはうそを言わず、〇〇と言えばいいんだよ』と教えることによって、
お子さんも成長するでしょう。
『うそをつく』というのはショックなことです。
でも、それを利用して、逆に成長に役立てることもできるのです」
私だったら、怒りにまかせて怒鳴り散らしてしまったかもしれません。
子どもにだって、やむにやまれぬ事情があるだとすれば、その気持ちを汲んで、ちゃんとわかってあげることが大切なんですね。