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小学1年生 2016年6月3日の記事

★「いじめ」を繰り返さないために大切なことは?[2016/6/3]

《いじめっ子の問題を解決・4回目》子どもの話から本当の原因を知り、解決策を立てて。

いじめ・4回目画像

 

子どもがいじめをしている事実がわかると、大人は「いじめは悪いことだ」と、子どもに正論を伝えます。しかし、伝え方を間違えてしまうと子どもの心に届かず、いじめを繰り返します。

 

前回に続き、NPO法人ジェントルハートプロジェクト理事の武田さち子さんにお話を伺います。

 

 

●子どもの心を理解する

 

武田 「子どもの話を全く聞かないで『いじめは悪いことだ!』と叱ったり、形だけ謝らせたりしても効果はありません。

 

『いじめられた子の気持ちになれ』と言われても、心の中に満たされない気持ちが溜まっているままでは、相手の気持ちを考えることなどできないのです。

 

前回お伝えしたように、子どもを叱らずに話をじっくり聞いてください。

『どんなときでも、お母さんは、僕(私)の話を聞いてくれる』とわかれば、子どもが心を開いて本音を話してくれます」

 

 

 ●子どもの話から、いじめの本当の原因を見つける

 

武田 「子どもの話をじっくり聞くと、本当の原因が見えてきます。

 

 例えば……   

 

・いつも叱られていて、『自分に価値がない』と思っている。自分に自信がないので、いじめをして相手を支配し、心を満たそうとした

 

・クラスで常に誰かがいじめられている。自分がターゲットになりたくないという思いからいじめに加担していた

 

・大人から『○○しなければいけない』『△△ができないのはダメな子』と価値観を押しつけられているため、人の失敗がゆるせず、できない子を見下している

 

・自分がいじめられていて(または、過去にいじめられたことがある)、そのうっぷんを他の子をいじめることで晴らしている

 

などの原因がありますが、これらは、一例です。

 

 

いじめをする原因は、1つとは限りません。

その子の考え方、家庭や学校の環境、人間関係など、どこに原因があるのかを見つけて、解決策を立てます。

 

そして、普段から子どもの話を聞いたり、スキンシップをとったりする機会を意識的に増やしてください。

 子どもは、『自分はお母さんから大切にされている』と実感できます。

 

やさしくされた体験がたくさんある子は、友だちにもやさしくできるようになります」

 

 

ただ謝らせて終わるのではなく、子どもの話を聞いて気持ちを理解し、本当の理由を探すことが、いじめを繰り返さないために大切なのですね。

 

武田さん、ありがとうございました。

 


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