●教育評論家 親野智可等からママへアドバイス

子どもにとって、テレビゲームは最大関心ごと。時間を忘れてのめり込んでしまうこともあり、親にとっては悩みの種になりがちですね。
でも、ガミガミと注意をせずに、まずは子どもと話し合い、ゲームについてのルールを決めましょう。


「やっていい場所」「1日または1週間の上限時間」など、子どもの意見を聞きながらルールの内容を考えます。この“子どもと一緒にルールを考えて決める”という過程が、とても重要なのです。
ルールの決定に子どもが関わることで、「ルールを守ろう」という子どもの意識も高まります。


ルールが決まったら、できれば紙に書いて、親子で誓いのサインをして目立つところに貼りましょう。貼っておくことで、忘れてしまったり、いい加減になったりするのを防ぐことができます。

そして、ときには親がゲームをやってみることもいいと思います。
ゲームの内容が理解できるので「今すぐゲームをやめなさい」と注意しても無理だとわかるのです。「時間だから、その場面で終わってセーブしなさい」などと、適切に言えるようになれます。


それに、同じゲームで競ったり、攻略法を教え合ったりすることで、親子のコミュニケーションが深まることもあります。
このように、悩みの種のゲームを、ある程度理解することも必要です。


また、テレビゲームに代わるものを用意して、子どもの選択肢を増やしてあげるのも手です。
例えば、トランプや将棋、ボードゲームなどコミュニケーションをとりながら遊べるものがいいですね。
それに、友だちとの外遊びや自然体験など、ゲーム以外にも楽しい遊びがあることを子どもに伝えていきましょう。