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2014年2月17日の記事

親野智可等 連載コラム 「ママも小学2年生」 第22回

第22回 文章問題は図を描いて考える

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●式がつくれないのは文章の内容がイメージできないから 
 
計算はできるけど文章問題が苦手という子がいます。 
 
それは、つまり、式をつくるのが苦手ということを意味します。 
そもそも、加減乗除のうちのどれにすればいいかわからないということも多いようです。 
 
では、その理由は何なのでしょうか? 
それは、問題の文章が表している内容をイメージできないからです。 
 
具体的に見てみましょう。 
例えば、次のような問題があったとします。 
みなさんは、どれが何算かわかりますか? 
 
 
●どれが何算か? 
 
問題1, 
 
お皿が3枚あります。 
どのお皿にもいちごが5こずつのっています。 
いちごは全部で何こありますか? 
 
 
問題2, 
 
箱の中にクッキーが9こ入っています。 
7こ食べると、残りは何こになりますか? 
 
 
問題3, 
 
みかんがお皿の上に8こ、袋の中に5こあります。 
みかんは全部で何こありますか? 
 
 
問題1はかけ算、2は引き算、3は足し算ですね。 
だいじょうぶですか? 
 
 
式と答は次のようになります。 
 
 
問題1, 5×3=15 こたえ 15こ 
 
問題2, 9-7=2  こたえ  2こ 
 
問題3, 8+5=13 こたえ 13こ 
 
 
●図を描けば文章の内容がイメージできる 
 
正しい式が書けた人は、文章が表している内容を正しくイメージできたからこそ、書けたのです。 
このくらいの文章でしたら、大人には簡単にイメージできます。 
でも、2年生くらいの子どもにはけっこう難しいのです。 
 
そこで、お薦めしたいのが図を描いて考える練習をすることです。 
 
問題1なら、お皿を3枚描いて、その中にいちごを表す丸を5つ描きます。 
 
問題2なら、箱の中にクッキーを表す丸を9こ描いて、その内の7こを斜め線で消します。 
 
問題3なら、お皿を描いて、その中にみかんを表す丸を8こ描きます。その横に袋を描いて、その中にみかんを表す丸を5こ描きます。 
 
このような図を描けば、内容を正しくイメージすることができます。 
そうすれば、式も作りやすくなります。 
 
 
●“絵” ではなく “図” を描く 
 
ところで、このとき大切なのが、描くのは “絵” ではなく “図” だということです。 
 
いちごやみかんの “絵” を描いていると時間がかかりすぎます。 
場合によっては、絵を描くこと自体に意識がいってしまい、問題を解くことがおろそかになってしまうこともあります。 
 
それを防ぐには、「いちごやみかんの絵でなくて、ただの丸でいいよ」「絵だと時間がかかるね。絵じゃなくて図を描こう」と言ってあげましょう。 
 
なお、テストのときだけ図を描くようにさせるのは難しいので、日ごろから図を描いて考える練習をするといいでしょう。
 
 

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