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学校・まなび
小学1年生 2015年4月7日の記事
お茶、お菓子は必要? 家庭訪問の最低限のマナー[4/7]
《家庭訪問のマナー》学校によってはお茶、お菓子が不要な場合も。小学校からのお便りをチェックしてみて。
地域、学校によって違いはありますが、小学校では4月下旬~5月にかけて家庭訪問が行われることが多いようです(学校で面談が行われる場合も)。子どもの担任の先生を自宅にお招きするときに、失礼がないようにしたいですよね。
押さえておきたい最低限のマナーについて、マナーコンサルタント・心理カウセラーの山口淳子さんに教えていただきました。
●そもそも、家庭訪問の目的って?
山口 「小学校の家庭訪問を経験したことがない親御さんは、先生にどんなことを聞かれるんだろう? お茶、お菓子は準備した方がいいのかな? など、気になることがたくさんありますよね。
まずは、家庭訪問の“目的”を把握しましょう。一般的に、家庭訪問は次の2点を知る目的で行われます。
・児童の自宅の地理的な位置を把握する(通学時の安全に問題はないか?)
・児童の家庭での様子を把握する(何か問題を抱えていないか?)
小学校から家庭訪問に関するお便りが配布されたら、しっかり目を通しておいてください。学校によっては、『玄関先で5分程度のお話しとなります』『お茶、お茶菓子は不要です』などと書かれていることもあります」
●家の印象を決める玄関をキレイに
山口 「玄関は、お客様をお招きしたときに家の第一印象を決める場所です。家庭訪問日までに玄関をキレイに掃除しておきましょう。
玄関の靴は揃えるかシューズボックスにしまって、たたきをはき掃除します。シューズボックスの上にDM類などが置きっぱなしでゴチャゴチャしていれば、片付けておいてください。
そして、玄関先でお話しする場合は、座布団を用意しておくといいと思います。学校によっては5分程度の滞在時間と決まっていて、玄関先で立ったままお話しすることもあるようです。
『玄関先でのお話し』という決まりがあっても、玄関のスペースの関係で対応しにくい場合もあるでしょう。その場合は、『よろしかったら、お入りになりませんか?』と先生にお声がけして、リビングや客間にお通しします」
●お茶、お菓子は準備したほうがいい?
山口 「お茶については、『お茶は不要です』とお便りに書かれていても、念のため準備しておくといいと思います。外が肌寒かったら温かいお茶を、暑かったら冷たいお茶をお出しします。
お菓子は基本的には必要ありません。先生は1日に何軒もの家庭を訪問するので、その都度食べていたら、大変ですよね。
どうしても用意したいのではれば、ケーキなどではなく、小分け包装の焼き菓子がいいですね。もし食べられなければ、先生に持ち帰っていただくこともできます」
●「お世話になっています」と先生を敬う姿勢で
山口「先生がいらっしゃったら、あいさつをします。例えば……
『○○先生、いつも△△(子どもの名前)がお世話になっております。本日はよろしくお願いします』
このように、『お世話になっています』という、先生を敬う姿勢であいさつをすると好印象です。
お子さんが入学したばかりで、小学校生活について先生に聞きたいことがたくさんあるかもしれませんね。
とはいえ、次の家庭に訪問するまでの時間制限があり、長話をしてしまうと先生に迷惑をかけてしまいます。基本的には先生からの質問にお答えし、時間があれば最後に自分から質問しましょう。
おわりには、このようにあいさつすると丁寧です。
『○○先生、今後とも△△(子どもの名前)をよろしくお願いします。何かお気づきの点がありましたら教えてください』
私は、小学校で親御さん向けに講演会を行っています。そのとき、『親御さんが先生を敬っているのか、下に見ているのかが、お子さんに現れます』とお伝えしています。
先生に対して敵対視して不平不満を言っていると、お子さんも先生を敬えなくなります。お子さんのこれからの小学校生活のためにも、担任の先生と良い関係を築くことがとても大切なのです。
完璧な学校、先生ばかりではありません。“家庭と学校で協力して子どもを育てていく”という姿勢で、先生とコミュニケーションをとってください」
家庭訪問は「先生を敬う姿勢」で臨み、今後、先生とコミュニケーションをとりやすいようにしたほうがいいのですね。
山口さん、ありがとうございました。
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