【20分で給食を食べられる?】入学までに身につけておきたいこと4つ:家庭生活編

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【20分で給食を食べられる?】入学までに身につけておきたいこと4つ:家庭生活編

小学校入学までに身につけておきたいチェックリストの「家庭生活編」。
ここでは、家庭内での生活習慣でどんなことがどこまでできていればいいか、現役小学校教諭の舟山由美子先生にうかがいます。

目次

必要度A

早寝・早起きができる

早寝・早起きというよりも、朝すっきり目がさめるかどうかを重視してください。

たまに寝不足で朝ぼんやりしていたり、机に突っ伏してぐったりしていたりする子がいます。聞くと、夜10時ごろまで、家の人と起きているとのこと。

入学直後は特に、子どもはとても神経を張りつめて生活しています。午後8時くらいには布団に入るようにしてほしいと思います。

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朝ごはんを決まった時間内に食べ終わる

給食は、どの学校も20分ほどで食べ終えるようなタイムスケジュールになっています。たとえ好き嫌いがなくても、食べるのがゆっくりだと、給食の時間が終わっても、お皿にまだ残っていることになり、食べ終えていないことになります。

これは私の個人的な見解ですが、食べるのに時間がかかってしまうのは、一 人っ子など、家庭ではその子のペースに合わせて食事をしている場合に多いようです。

食事は「習慣」でもあるので、好き嫌いがない、しっかりかむ、箸づかいなどのほかに、朝食を決まった時間内で食べるようにするだけで、給食も時間通りに食べられるようになると思います。

そして、夕食は家族でしっかり時間をかけて食べる、などメリハリをつけると、食事に対する感覚も育てられるのではないでしょ うか。

もう一つ、食事に関わることで大事なのは、時間を逆算して行動できるということです。例えば学校に午後8時に着くには、家をその20分前に出る必要がある。

その前にトイレに行ったり、 歯を磨いたりするとしたら、朝ごはんは、○時□分までに食べ終わっておく必要がある……ということを、画用紙などに、時計の絵とともに書いて貼って おくといいでしょう。「時計」の学習にもなり、逆算の考え方も身につきます。

朝トイレに行く習慣をつける

トイレの習慣は食事とセットです。大人でも、出るものが出ないと集中できませんよね。困るのは、授業時間にトイレに行きたくなることです。子どもはなかなか 言い出せません。

入学直後、ある子が泣いているので、「どうしたの?」と聞くと、「うんちしたい…」ということがありました。「これからは、できるだけ朝 にうんちしてこようね」と言ったら、毎朝、うんちしてきたことを報告してくれるようになりました。

もう一つの問題は、朝にうんちをしていないと給食を食べた後にしたくなることです。給食は前述の通り20分しかありませんし、その後、片付けをしたり、学 校によっては掃除の時間になったりします。ゆっくりトイレに行く時間がないので、子どもは気が気ではないのです。朝トイレに行く習慣はとても大事です。

家の鍵を開けられる

両親が共働きなどで、万が一の場合に家の鍵を開ける必要があるかもしれない場合は、自分で開けられるようにしておいたほうがいいでしょう。

必要度B

必要な持ち物をそろえられる(管理できる)

あまり多くの物があると管理しにくいので、たとえばふで箱ならば、いつも決まった数(鉛筆5本、赤鉛筆1本、消しゴム1個)が同じ場所にあるようにするとい いですね

教室では、机の中の道具箱に入れる物の配置もそろえるなどして、物を管理することを指導していきます。体操着袋なども同様です。

傘をさして安全に歩ける

傘をさして歩くのは、ほとんど学校の外でのことなので、教員も目が届きません。道路いっぱいにならないで一列で歩く、信号をしっかり見るなど、親も雨の日に一緒に通学路を歩いて確認しておくと安心です。

この記事の監修・執筆者

小学校教諭 舟山 由美子

ふなやま ゆみこ/東京都の現役小学校教諭。
長年の小学生の指導経験に基づいた、
教育・子育てアドバイスに定評がある。

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