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小学1年生 2018年6月25日の記事

小学校のプールは日焼け止め禁止って本当? 子どもの紫外線対策

 

 

真っ黒に日焼けした子どもの肌は元気な証……と称えられていたのも今は昔。子どもの頃からのUVケアが大切だと言われている現代では、幼児のうちから日焼け止めを常用している人も多いですよね。でも、小学生になると水泳の授業が始まり、子どもの紫外線対策をどうするべきか悩んでしまいます。新宿区立花園小学校の養護教諭・玉置玲奈先生に日焼けのこと、そして小学校での日焼け止め使用事情について聞きました。

 

 

●皮膚の老化を早める日焼け。予防とアフターケアが大切

 

日焼けをすると体にどんな影響があるのでしょうか?

 

「日焼けとは、日光に含まれる紫外線を浴びて、皮膚が炎症を起こしている状態です。皮膚がヒリヒリして赤くなる程度の日焼けは1度熱傷、水ぶくれができるほどになると2度熱傷のやけどに値します。子どもの頃から紫外線を大量に浴び続けると、シミやシワなど皮膚の老化を早め、皮膚ガンを起こしやすくなるといわれています。

 

日焼けを予防するためには、日焼け止めを塗る、つばのある帽子を着用する、長袖を着る、日差しの強い時間帯の外出は避けるなど、日差しから肌を守る工夫が必要です」(玉置先生)

 

では、もしも日焼けしてしまった場合、応急処置としてできることはありますか?

 

「日焼けした肌をとにかく冷やすことが大切です。タオルで巻いた保冷剤などを日焼けした箇所に当てて、火照りがおさまるまで冷やしましょう。また、日焼けの後の肌は乾燥し体内の水分も不足しているので、しっかり水分補給をしてください。炎症がひどい場合には、皮膚科を受診してくださいね」(同)

 

前日に受けた日焼けが翌日になってもヒリヒリ痛んで、学校の保健室に駆け込んで来る子も多いそうです。日焼け後のアフターケアは大事なのですね。

 

 

●プールでの日焼け止め使用は学校に相談を

 

この時期の小学校でもっとも日焼けしそうな時間といえば、水泳の授業です。小学校のプールでは日焼け止めを使用できるのでしょうか?

 

「小学校では、プールの授業時に日焼け止めを塗ることは原則禁止しているところが多いと思います。水に溶けた日焼け止めで濾過フィルターが目詰まりして、水質に影響を与える可能性があるというのが大きな理由です。また低学年の子どもが日焼け止めを自分で全身くまなく塗ることは難しいと思います。

 

ただ、うちの学校の場合は禁止と明言してはおらず、相談を受けたらその都度判断して許可する場合もあります。以前勤めていた学校でも、アトピー性皮膚炎等で肌に影響があるから日焼け止めを使わせてほしいと相談を受けたことがありました。学校の方針や保護者の考え、お子さんの身体の状態もそれぞれですので、先生に相談してみるのが一番いいと思います」(同)

 

玉置先生の学校では、紫外線対策としてラッシュガードの着用は認めているそうです。日焼け止めやラッシュガードの使用については、学校によって対応は様々なので、心配がある場合は直接問い合わせてみましょう。

 

 

●日焼け止めとラッシュガードの使用状況は? 全国10校の小学校に聞きました。

 

小学校のプールで、日焼け止めとラッシュガードの使用が可能かどうか、全国10校の小学校にアンケート調査を実施。その結果、日焼け止めは原則禁止でも、申し出があれば許可するという小学校が多いことがわかりました。また、ラッシュガードを禁止にしている小学校は今回の調査の中にはありませんでした。

 

【日焼け止め】

使用可能:1校

使用禁止:2校

原則禁止だが申し出があれば許可する:4校

ルールなし:3校

 

【ラッシュガード】

着用可能:5校

着用禁止:0校

原則禁止だが申し出があれば許可する:5校

 

【各小学校のコメント】

「日焼け止め、ラッシュガードとも保護者からの申し出があれば許可しています。基本的には健康上の理由での申し出としていますが、特に厳しくチェックしているわけではありません。以前、ゴーグルも同じような経緯がありましたが、結局今は全員つける方向になっています。今後は日焼け対策も色々変わってくるかもしれません」(群馬県前橋市の小学校)

 

「バレエなどの習い事で日焼けをすることができない等、一部の子どもから事情があって申し出がある場合は許可しています。アレルギー等の場合は、もっといろいろな対応があると思います。それ以外の子は、学校に日焼け止めは持ってきていません」(富山県高岡市の小学校)

 

「水質の心配、そして日焼け止めを全員が使用し始めると更衣時間がさらに必要になり、活動時間が減るので、原則禁止にしています。申し出があれば養護教諭が窓口になって保護者と相談をします。実際に認めている例もあります。ただ低学年の子は、日焼け止めを自分でうまく使うことはなかなか出来ないです」(愛知県春日井市の小学校)

 

「川崎市教育委員会は2年前に耐水性の日焼け止めであれば使用を認めるようにとの通達を出しています。ラッシュガードの着用を許可していますが、フードが付いていたり、ダボダボの物は泳ぎに支障が出るので、できるだけ身体に密着する物を着用するようにお願いしています」(神奈川県川崎市の小学校)

 

日焼け止めは原則NGでも、ラッシュガード着用可の小学校は増えてきているようです。子どもの日焼け対策についてはこれからもしっかり考えていきたいですね。

 

(取材・執筆:宇都宮薫)

 

 


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