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小学1年生 2018年1月11日の記事

学級閉鎖になったときの過ごし方

連載「現役先生が教える、学校ってこんなところ!」第19回

 

こんにちは、現役小学校教諭の舟山由美子です。

寒くなってくると、学校では必ずインフルエンザが流行し始めます。欠席者が増えると学級閉鎖になるクラスも出てきます。そこで今回は、学級閉鎖についてお話ししたいと思います。

 

学級閉鎖となる明確な基準はない

 

この冬もすでに、インフルエンザにかかって、登校しなくなる児童が増えた時期がありました。現在担任しているのが34人ほどの学級ですが、インフルエンザで6~7人ほどの欠席が出始めると、クラスの子どもは、必ずと言っていいほどこうたずねます。

「先生、あと何人休めば学級閉鎖になりますか?」

元気な子たちは、半分はわくわくしながらの質問ですが、私の答えは、いつも同じです。

「何人休めば学級閉鎖、とは決まっていません。決めるのは、あくまでも学校長である校長先生の判断です!」。

 

子どもだけでなく、多くの保護者も同じように、学級閉鎖になる基準があると思っておられます。まったくないというわけではありませんが、実際は判断基準というより「めやす」程度といったところでしょうか。

では、実際にはどのように学級閉鎖が決まるかというと、インフルエンザによる「出席停止」の児童が、あるクラスで増えてくるとします。すると、「すでに罹患している児童」「本日から登校してない児童」「発熱などして体調が悪そうな児童」がどれくらいいるのかを考慮し、インフルエンザがその学級にどのように蔓延していて、今後どんなふうに影響があるかを、学校医と相談。その上で、学校長が、翌日から学級閉鎖にするかどうかを判断します。

 

学校長の判断ですから、そこには学校の行事などがとても関係するように思います。

例えば、音楽会を間近に控えている場合は、あるクラスだけ学級閉鎖にするとそのクラス(や、そのクラスを含めた学年)が発表できなくなる場合があります。かといって、練習のときにほかのクラスや学年と接触することで、さらに蔓延することもあります。そうなると音楽会そのものができなくなってしまいます。ですから、インフルエンザが流行り始めたら、それほど欠席者が多くならないうちに、すぐに手を打つ…ということもあるかもしれません。

 

学級閉鎖が決まったら

 

いずれにしても、こうした微妙な、さまざまな方面への配慮も併せて、最終的に学校長の判断で学級閉鎖は決まります。決定すれば、ほとんどはその翌日から閉鎖になります。基本的には、「○日から△日まで学級閉鎖となります」という文面で、家庭宛てのお知らせのプリントを配るのですが、最近は、ほとんどの学校がメール配信をしていますので、それも併せて通知します。「○日間の閉鎖」と決まったら、経験上ほとんどの場合がその期間で収まり、延長になったというケースは聞いたことがありません。

ちなみに、インフルエンザに罹患すると「欠席」扱いではなく、「出席停止」になります。

 

学級閉鎖の間、健康な子はどう過ごす?

 

さて、インフルエンザにかかった子は、学級閉鎖の間に治療に専念するとして、健康な子はどうすればよいか、ここがとても大切なところです。

学級閉鎖にする理由は、「児童同士の接触を遮断して、それ以上の蔓延を防ぐため」です。ですから、担任は、家から出ないで家庭学習(ドリルやプリントなど)をするようにという指導をします。

 

ところが、健康な子どもが、とても家でじっとなどしていられません。

また、親御さんが働きに出ていて家にいない場合など、子どもを見ている人がいません。そうなると、平日なのに、子どもが外に出て遊んでいたり、学年によっては、子ども同士でどこかに集まるということも少なくありません。そのため、学級閉鎖になると、学級担任は念のため地域を見回ったり、各家庭に一軒一軒電話をかけて、子どもたちの様子を確認したりすることもあります。

 

また、学級閉鎖にしているのに、習いごとや塾に出かけたりする子もいます。それぞれ事情はあるのですが、そこで感染してしまう場合もあり、学校としては学級閉鎖の期間中は、習い事や塾も含めて、できるだけ外出しないようにという指導もしています。

 

共働きの家庭も増えている昨今、完全に指導に従うのは難しいという声もあるでしょうが、学級閉鎖中にどこかに出かけることで病気をもらってきてしまうと、かえって大変なことになってしまいます。各家庭のご理解と協力が欠かせないところです。

 


舟山由美子先生の連載はこちら

「現役先生が教える、学校ってこんなところ!」

 

 

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