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学校・まなび

小学1年生 2017年2月2日の記事

★学校の負担も大! 食物アレルギーの給食対応[2017/2/2]

《いま、学校は〜現役教員舟山先生の小学校最新事情 9回》 保護者も正確な検査や治療を積極的に受けましょう

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こんにちは、現役小学校教諭の舟山由美子です。

 

小学校の子どもの体や健康面で、もっとも変化を感じることが「アレルギー」です。なかでも食物アレルギーについては、命にかかわることだけに、学校側もかなり徹底して対応するようになっています。今回は学校現場でのアレルギー対応の取り組みについて取り上げたいと思います。

 

 

●学校側の負担が大きい「食物アレルギー対応」

 

毎年、新一年生は入学時に、そのほかの学年は年度初めに、保護者に「健康調査票」を書いてもらっているのですが、それをまとめていると、何らかのアレルギーがある子どもの数が増えているなと感じます。

 

幼児の頃に「ぜんそく」や「アトピー性皮膚炎」「アレルギー性結膜炎」などを患っていた、という子の数は以前から一定数いたのですが、春先に「花粉症」で目が開かないくらい充血していたり、くしゃみ・鼻水がひどく、ティッシュを抱えて授業を受けたりしている子どもはとても増えました。

 

アレルギ―に対する学校側の対応として代表的なのは、食物アレルギーのための給食対応でしょう。養護教諭・給食担当・担任などが複数で細かく行っているため、打ち合わせや、給食時の配膳などでそれにかかわる時間も増えています

 

では、給食のアレルギ―対応では具体的どのようなことが行われるのでしょうか。

 

毎月給食の献立が決まった時点で、その献立表の中で、該当するアレルギー食材がある児童1人ひとりに、その献立確認表を保護者に渡して確認してもらい、アレルギー食材を抜いたメニューにするか、家からお弁当(一部の場合もあり)を持ってきてもらうかを決めます。

 

東京都23区の場合、校内の「給食室」で、ほかの子どもたちとは別にして、アレルギー食材を抜いた献立を調理します。アレルギーの原因になる食物はそれぞれ違いますので、献立も1人ひとり異なり、まとめて作ることはできません。そして、アレルギー対応食であることを示すための食器(ほとんど場合、色や形を一般の食器と変える)とお盆を用意して、ほかの児童のものと混在しないようにします。

 

教室では、アレルギー対応食は、基本的に担任が配膳して本人に渡します。ほかの児童の分は、児童だけで配膳します。

 

このように、ひと言で食物アレルギー対応と言っても、献立表を作った時点から、それに該当する児童の口に入るまで、各段階で細心の注意を必要とします。給食担当者をはじめとして、学校側の責任も大きいため、つねに緊張した中で対応しています。

 

ちなみに東京都では、数年前にあった「アレルギー誤食事故」を契機に、該当する児童がいる担任は、「アレルギー研修」が必須となっています。アレルギーのメカニズムや、生命が危険な状態に陥る全身性のアレルギー症状(アナフィラキシーショック)が起きた場合の対処法などを学んでいます。

 

 

アレルギー対応食の数が増えると、リスクも高くなる

 

ただし担任としては、毎日のことでもあるので該当児童があまり多いと、ほかの児童に目が届かなくなると感じています。配膳中に、教室の中でけんかなどのトラブルがあったときなどは、どうしてもそちらに対応せざるを得ず、とてもひやひやすることがあるからです。また、児童数が多い大規模校では、アレルギー対応食の数も増えるので、給食室や給食担当者はとても大変だと聞いています。

 

しかし実際には、アレルギー対応食が必要な子どもは年々増えています。今後は、学校がどんな対応をするかが問われています。保護者の多くは、できるだけほかの子と同じような給食を食べさせたいと望んでいるでしょう。

 

しかし給食を提供する現場では、大勢の人数の給食を、少人数、数時間で調理しているというのが現実です。その子にとっては命にかかわる問題であり、一方で「どんなに注意しても人は必ずミスをすることがある」ということを考えると、何かあったときにどう責任をとれるのかという思いもあります。

 

これはあくまで個人的な考えですが、保護者の負担が大きくなるとはいえ、優先順位が「生命」にある以上、アレルギーがある児童は、基本的には保護者が作った「お弁当」にする、ということも考えてよいのではないかと思います。

 

 

●子どもが主体的にアレルギー対応できるように

 

アレルギーの子の保護者の方に望むのは、アレルギー専門医のもとで検査を受け、改善に向けての治療を行っていただきたいということです。それによって、本当に必要な子のみが「アレルギー対応食」を受けられるようになるからです。

 

というのも、アレルギーというのは年齢によっても表れ方が違ったり(成長すると改善するなど)、体調にも左右されたりします。学校のアレルギー対応は、年度初めに、医師の診断書を添えた保護者からの申請によって行われますが、その診断書は必ずしもアレルギー専門医のもと、詳しい検査を受けて発行されたものではないこともあると聞きます。

 

学校で給食担当者や調理の皆さんが、とても手間ひまをかけ、気を遣っていることを知っているだけに、アレルギーの対応食を受ける側も、可能な限り協力していただきたいと願っています。

 

また、どんなアレルギーでも同様ですが、何より大事なことは子どもたち自身が「主体的なアレルギー対応」ができること、つまり自分で考えて、自分で判断して行動することだと思います。自分のことをきめ細かくケアできる人は、親を除けば自分しかいないからです。

 

そして、自分のアレルギーを周りに知ってもらうという意識も大事だと思います。よく、アレルギーがあると、いじめの対象になってしまうから周りには知らせないでください、という保護者もおられます。もちろんそうしたこともあるでしょう。けれども基本的には、カミングアウトすることで周りに助けてもらうほうが、その子自身も楽になることも多いものです。それが「親子で取り組むアレルギー」ということなのではないかと思います。

 

舟山先生の連載はこちら

いま、学校は〜現役教員舟山先生の小学校最新事情

 

 
 
 

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