【端数なら子どもはやる気になる?】きっちりした数より効果的なワケ

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【端数なら子どもはやる気になる?】きっちりした数より効果的なワケ

「5時58分に起きよう」、「6時57分に家を出るよ」など、キリの悪い数字で子どもに伝えると、きちんとした数字よりも効果があるそうです。
教育評論家の親野智可等先生にお話を伺いました。

目次

きっちりした数より端数の方が効果的

みなさんは、端数効果という言葉を聞いたことがありますか?
これは、きっちりした数字より端数の数字を使った方が効果があるという意味です。

例えば、「○○モバイルなら月額1,980円でスマホが使える」という広告などを見かけますね。

「月額2,000円」と言われると「二千円もするのか。高いな」になってしまいます。

でも、「月額1,980円」と言われると「二千円はしない。千円台なんだ。安いな」という印象になります。

2,000円と1,980円は実際には20円しか違わないのですが、印象的には大きな違いがあります。

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「6時に集合」より「5時57分に集合」

また、待ち合わせ時刻を6時にするより5時57分などの端数にした方が遅刻する人が少なくなるそうです。

「5時57分に集合」と言われると、それは56分でも58分でもないわけで、1分の違いを強く印象づけられます。
それで、1分の違いをおろそかにできないと感じます。

でも、「6時に集合」だと、漠然と「6時頃でいいんだ」という認識になってしまい、前者ほど時間を意識しなくなります。

それに加えて、「5時57分」だと「5時」という数字が頭に残り「5時台」という印象になります。
それで、「6時より早く」と思うようになります。

端数で示せば子どものやる気も高まる

このようなわけで、親が子どもに何か言うときも端数効果を意識してみるといいでしょう

例えば、「7時に家を出るよ」ではなく「6時57分に家を出るよ」と言ってみましょう。

「8時にお風呂に入るよ」ではなく「7時59分にお風呂に入るよ」です。

「6時に起きよう」ではなく「5時58分に起きよう」です。

「あと3分がんばろう」ではなく「あと2分45秒がんばろう」です。

「宿題を6時までにやってしまおう」ではなく「宿題を5時58分までにやってしまおう」です。

「5分で片付けるよ。用意、ドン」ではなく「4分45秒で片付けるよ。用意、ドン」です。

端数効果、試してみる価値はあると思います。

この記事の監修・執筆者

教育評論家 親野 智可等

長年の教師経験をもとに、子育て、親子関係、しつけ、勉強法、家庭教育について具体的に提案。著書多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても著名。Twitter、Instagram、YouTube、Blog、メルマガなどで発信中。オンライン講演をはじめとして、全国各地の小・中・高等学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会、先生や保育士の研修会でも大人気となっている。

音声配信サービスVoicyの配信番組「コソダテ・ラジオ」の2022年12月の金曜マンスリーゲストとして出演。「家庭での学習習慣」について熱いトークを配信しています。

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