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生活・しつけ
小学1年生 2016年6月1日の記事
★「いじめ」をしたのか話を聞くときのNG対応[2016/6/1]
《いじめっ子の問題を解決・2回目》叱ったり責めたりすると、子どもは事実を話してくれなくなります。
もしも、わが子が「いじめをしている」と連絡があったら……。
事実をきちんと確認するためには、子どもにどうやって話を聞いていけばいいのでしょうか。
前回に続き、NPO法人ジェントルハートプロジェクト理事の武田さち子さんにお話を伺います。
●子どもに話を聞くときに気をつけることは?
武田 「子どもがいじめをした場合、自分を守るために言い訳をしたりウソをついたりすることがあります。事実を全て話してもらうのは、とても難しいのです。
子どもから話を聞くときは、次の7つのNG対応をしないようにしてください。
《7つのNG対応》
【1】話を聞く前に怒る、責める
『いじめたんでしょ!』
『なんでいじめたの!』
『いじめるなんて最低!』
感情的に怒りをぶつけると、子どもは『責められている』と思って心を閉ざします。
子どもの心の奥にある思いを聞かずに『いじめはダメだ』と頭ごなしに言うだけでは解決しません。頭をクールダウンし、冷静になってから話を聞きます。
【2】事実を聞く前に、子どもを擁護する
『あなたは、いじめなんてする子じゃないよね?』
『あなたは悪くないよね?』
わが子を信じたい気持ちはわかりますが、いじめをしたことが事実なら、重大な問題を見逃すことになります。
【3】話の途中で口をはさむ
『そうじゃないでしょ』(否定する)
『○○だから、△△したんでしょ』(憶測で話を誘導する)
否定されると子どもは話をしなくなります。
また、誘導する聞き方をすると事実をきちんと把握できなくなります。
複数の人で話を聞く場合にも、事前に「話の途中で口をはさまない」ことを互いに約束してください。
【4】話を聞くのを後回しにする
時間が経つにつれて記憶があいまいになるため、なるべく早く聞きます。時間をおくと子どもが言い訳を考えたり、いじめをした子たちで口裏合わせをしたりするかもしれません。
また、遊びながら、テレビを見ながらなど、“ながら”で話を聞くと気が散ってしまいます。落ち着いて話せるタイミング、場所を選んでください。
【5】子どもの言ったことを全て信じ込む
「バレたくない」という思いから、子どもがウソをつくかもしれません。子どもの話の矛盾点やウソを見抜くつもりでメモを取りながら話を聞き、事実を整理します。
【6】「いじめた子」と「いじめられた子」の双方に一緒に話を聞く
いじめられた子は、強い恐怖を感じます。被害者と加害者、一緒に話を聞くのは絶対に避けてください。いじめをした子同士で、都合のいいように話を合わせるかもしれません。必ず個別に話を聞くようにします。
【7】「単なる子ども同士のケンカ」と軽く見る
子どもの話をじっくり聞かず、単なるケンカだと思って形だけ謝罪させるのは、大人の自己満足です。いじめ問題は、小さな芽のうちに摘んでおかないとエスカレートします。
次回は、会話の進め方についてお伝えします」
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