武田 さち子
教育評論家。1958年生まれ。一女の母。
いじめのない社会をめざして活動するNPO法人『ジェントルハートプロジェクト』理事。Webサイト『日本の子どもたち』主宰。
著書に『あなたは子どもの心と命を守れますか!』、『わが子をいじめから守る10カ条』(ともにWAVE出版)、『子どもとまなぶ いじめ・暴力克服プログラム 想像力・共感力・コミュニケーション力を育てるワーク』(合同出版)などがある。
【小学1年生】と【年長】ママのお役立ち情報を配信!
生活・しつけ
小学1年生 2016年5月31日の記事
子どもの友達関係は、ちょっとしたことで変化するため、わが子が「いじめられる側」にも「いじめる側」にもなる可能性があります。
もしも、わが子が「いじめをした」という連絡があったら、親は子どもとどのように向き合えばいいのでしょうか。NPO法人ジェントルハートプロジェクト理事の武田さち子さんにお話を伺います。
●わが子が「いじめをした」と連絡があったら
武田 「もしも担任の先生に『お子さんがいじめをしています』と言われたら、とてもショックですよね。
子どもを信じ、否定したくなる気持ちはよくわかります。でも、『お子さんがいじめをしています』と伝えるのは、学校の担任の先生にとって、とても気が重いことです。それでも、『子どもたちの問題を協力して解決したい』と思って、連絡してくれたのです。
事実を確認する前に
『うちの子は、いじめなんてしません!』
『証拠はあるんですか?』
などと否定してしまうと、問題がさらに深刻になって解決が難しくなります。
実際、友だちを恐喝したり、万引きさせたり、ケガを負わせたりするなど、小学生でも犯罪行為のいじめを起こすケースもあります。
感情的にならずに立ち止まってください。いじめをしたのが事実なら、お子さんは大好きなお母さんに“SOSのサイン”を発しているのです」
●子どもの問題を伝えてくれたことに感謝する
武田 「わが子の問題で言いづらいことを伝えてくれる人は、とてもありがたい存在です。
いじめをする子は、心の奥に満たされない思いを抱えています。“子どものSOSに気づくチャンスを与えてくれた”と考えてください。
まずは、連絡をくれたことに対して、
『教えてくださって、ありがとうございます』
と、感謝の気持ちを伝えます。
そして、
『子どもに事実を確認して、こちらからご連絡します』
と言います。
いじめ問題は複雑で、原因が1つとは限りません。実はわが子がいじめを受けていて、被害者と加害者を取り違えていることもあります。解決するためには、子どもの話をじっくりと聞き、事実を確認することが第一歩です。
次回は、いじめをしたのか子どもに話を聞くときのNG対応についてお伝えします」
★関連記事はこちら
毎週木曜にメルマガ発信中!
ご登録はこちらから↓
武田 さち子
教育評論家。1958年生まれ。一女の母。
いじめのない社会をめざして活動するNPO法人『ジェントルハートプロジェクト』理事。Webサイト『日本の子どもたち』主宰。
著書に『あなたは子どもの心と命を守れますか!』、『わが子をいじめから守る10カ条』(ともにWAVE出版)、『子どもとまなぶ いじめ・暴力克服プログラム 想像力・共感力・コミュニケーション力を育てるワーク』(合同出版)などがある。
『ママノート』ツイッターやっています!フォローいただけたら幸いです。