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小学1年生 2013年6月3日の記事

親野智可等 連載コラム「ママも小学2年生」5回

第5回 ダンゴムシ博士になって自信がついた子

【小学2年生】の勉強や生活などその時期のトピックスを、親野先生が皆様に一足早くお知らせします!

 

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●探すときは見つからないダンゴムシ
 
6月のこの時期は、生活科で「虫と遊ぼう」という授業をやるところが多いと思います。
私も2年生を受け持ったとき、学校の敷地内にある築山の辺りでダンゴムシ探しをやりました。
 
でも、ほとんどの子は2,3匹見つけるのがやっとでした。
普段は何気なく目にすることがあるダンゴムシですが、いざその気になって探すと見つからないものです。
 
そんな中、ある男の子・A君は数え切れないほど見つけて、彼の箱の中にはダンゴムシがうじゃうじゃいました。
 
しかも、箱の中にはダンゴムシが好む湿り気のある土、枯れ葉、腐葉土、隠れ家になる朽ち木、なども入れてありました。
 
子どもたちの中から「A君、すごい!」「ダンゴムシのこと詳しいね」「ダンゴムシ博士だ~」という歓声が上がりました。
 
 
●ある男の子が大活躍
 
そして、「ねえ、A君どうやったらそんなに見つけられるの?」という質問、すぐ続いて「教えて、教えて」のコールが沸き上がりました。
 
それに応えてA君は、湿り気のあるところや枯れ葉の下を探すといいことなど、コツをみんなに教えてくれました。
 
でも、ある女の子は腐りかけた枯れ葉が気持ち悪くてさわれないでいました。すると、A君がその辺りの枯れ葉をあっという間に全部取り去ってくれました。
 
そして、どうしても見つけられない子にはダンゴムシを分けてあげていました。
 
その後も、卵を抱えたダンゴムシを見つけたり、卵からかえったばかりのダンゴムシの赤ちゃんを見つけたりと、彼は大活躍しました。
 
 
●ダンゴムシ博士の誕生
 
A君は日ごろからダンゴムシに限らず虫が大好きで、いろいろな虫を自分で捕まえたり飼ったりしていました。
 
お母さんとお父さんもそれをほめてくれました。
 
そして、ほめるだけでなく、一緒に虫探しをしたり飼育を手伝ったりなど、いっぱい応援してくれていました。
図鑑、絵本、学習マンガなども用意してくれて、A君は虫好きをどんどん伸ばすことができたのです。
 
この日、白いつぶつぶを見てダンゴムシの赤ちゃんだと気がつけたのも、ダンゴムシの写真をたくさん載せた本を家で見ていたからです。
 
また、箱の中に湿り気のある土、枯れ葉、腐葉土、隠れ家になる朽ち木を入れることなども図鑑や学習マンガで学んだことです。
 
この日以降、A君はダンゴムシ博士・虫博士ということで、子どもたちの中で認知されました。
 
これは彼にとって大きな自信になったと思います。
国語や算数などの、いわゆる”勉強”はちょっと苦手な子だったので、これで自信をつけたことは大きかったと思います。
 
 
●親が応援してあげると「誰よりも得意」になる
 
どんな子にも、本人が好きなこと、よくやっていること、ちょっと得意なこと、などがあるはずです。
 
ぜひ、それをほめてあげてください。
そして、ほめるだけでなく、それがさらに好きで得意になれるように応援してあげてください。
 
大人が応援してくれると、子どもは「これなら誰よりも得意!」という状態になれます。
 
大人の応援がないと、必要な物も買えない、新しい情報や知識も得られない、本物体験もできない…、ということで大して深めることができません。
 
なので、「他の子よりちょっと得意」で終わってしまいます。
もったいないですね。
 
「これなら誰よりも得意!」ということになれば、大きな自信になります。
すると、他のこともできそうな気持ちになって、がんばるエネルギーがわいてきます。
 
子どもにとって、自分に自信が持てるということは本当に大きなことなのです。
(おとなでもそうですね)
 
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