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生活・しつけ

小学1年生 2013年2月5日の記事

★「いじめ」はわが子にも起こると考えていますか?

《いじめから子どもを守る2》「いじめ」に関する先入観を捨て、子どものSOSを見逃さないように!

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前回の「いじめに関する間違った先入観」のチェックリストに、1つでもチェックがつけば、子どものSOSを見逃す可能性があると、教育評論家、NPO法人「ジェントルハートプロジェクト」理事武田さち子さんはおっしゃいます。

 

なぜ間違った先入観なのか、どのように考え、行動すればいいのかを武田さんに詳しくうかがいます。

 

 

★「いじめ」は、わが子にも起こり得ると考える

 

武田 「『まだ小学校低学年なのだから、いじめはないだろう』『うちの子がいじめられるはずがないだろう』と思う人もいるかもしれません。
しかし、民事訴訟にまで発展した『いじめ』の事例は、幼稚園からあり、いじめによる自殺は小学校3年生ぐらいからみられます。

 

小学校低学年までの場合は、力の強い子や乱暴な子が他の子に危害を加えたり、口達者な子が周りの子を先導して、ひとりの子を仲間はずれにしたりすることがあります。
そして、学年が上がるといじめはエスカレートしていきます。
いじめの芽は早く摘まないと、解決は難しくなるのです。

 

いじめは、どんな場所でも、誰にでも起こり得ます。そして、いじめられる側、いじめる側になり得ます。いじめは、心と身体を深く傷つけ、命さえ奪ってしまうこともある重要な問題です。いじめから子どもから守るために一番大切なのは、大人たちが『子どものSOSサイン』を見逃さないことなのです」

 

 

★子どもは、親には言えなくても気づいてくれることに期待している

 

武田 「子どもは、いじめを受けていることを大人に相談できないことがあります。
それは、親に心配をかけたくないという思いからや、“チクった(告げ口した)”ことが、いじめている側に知られ、いじめがエスカレートするのを恐れているからです。

 

しかし、子どもは自分からは言い出せなかったとしても、心の中では大人が気づいてくれることに期待しています。
これまでの事例をみていても、言わなくても大人が気づいてくれたことに勇気をもらって、多くの子どもたちがいじめを打ち明けているのです。

 

思春期の年ごろになると、なかなか親にいじめられていることを打ち明けないといわれていますが、小学校低学年のころは、比較的打ち明けてくれる時期といえます。
変化に気づいたら『何か困ったことがあった?』とお子さんに聞いてみてください。
そして、日頃から親子で本音を言い合える関係を築いていくことも大切です」

 

 

★いじめ問題は、いじめられた側の身になって考える

 

武田 「大人はよく『いじめられるほうにも原因がある』『公平な立場で』と言いますが、これは間違いです。いじめ問題を解決方法は、いじめられた被害者の身になって考え、実行しなければいけません。
たとえ、いじめた側が『いじめたつもりはなかった』と言っても、いじめられた側が精神的、肉体的な苦痛を感じていれば、それは『いじめ』なのです。
いじめることに何らかの理由をつけていたとしても、それは人の心や体を傷つけていいという理由にはなりません」

※文部科学省は、「いじめとは、当該児童生徒が一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの」とし、「いじめに当たるか否かの判断は、表面的、形式的に行うことなく、いじめられた生徒児童の立場に立って行うものとする」と、いじめを定義しています(平成18年度調査より)。

 

 

★いじめで自殺をする子は、弱い子ではなく“優しい子”

 

武田 「いじめが原因で自殺した子どもたちの多くが、親思いの心の優しい子でした。いじめられた弱い自分を親が知ったら、悲しませてしまうのではないかと心配しました。優しい心を持っているから、受けた暴力を人に返さず、心がパンパンにふくらむまで抱え込み、つらい日々に耐えて命を絶ってしまったのだと思います。

 

いじめ自殺の報道を聞くと、『どうして親は気づかなかったのだろう』と思うこともあるかもしれません。しかし、多くの子が最後まで親に心配をかけないようにと平静を装ったり、笑っていたりしたといいます。

 

弱いのは、いじめる側です。心の弱さがあるから、いじめることでストレスを発散させているのです」

 

いじめから子どもを守るためには、まず大人がいじめに関する先入観を捨て、子どもたちの心と向き合っていかなければならないと感じました。

 

次回は、「子どものいじめのサイン」を具体的にうかがっていきます。

 


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子どもの「いじめ」に気づいたらどうすればいい?

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