藤原千秋
大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい周りの記事を執筆するライターとして独立。
雑誌、webなどメディアで活躍中。
『All About』家事・掃除・子育てガイド。
http://allabout.co.jp/gm/gp/31/library/
著書に『「ゆる家事」のすすめ いつもの家事がどんどんラクになる!』(高橋書店)、『フニワラさんの無理なく続けるハウスキーピング術』(アールズ出版)など。
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週末・その他
小学1年生 2017年2月9日の記事
★アレルギーにつながることも!? おうちの「結露」対策[2017/2/9]
結露による湿気でカビやダニが発生しやすくなります。結露を見つけたらすぐに水分をふき取りましょう。
こんにちは。『ママノート』編集部です。
冬の朝、カーテンを開けると窓周りが結露し、水滴がたくさんついているのを見かけませんか?
結露は、拭き取っても拭き取っても現れるやっかいもの。どのようにケアすればいいのでしょうか? 住宅ライターの藤原千秋さんにお話を伺いました。
●そもそも、結露はなぜ起こるの?
藤原 「寒く乾燥しがちな冬場は、暖房器具や加湿器を使用する機会が増えますね。
ところが、この高温・多湿な環境が、やっかいな結露の原因になります。 温かく湿った空気に含まれる目に見えない水蒸気は、窓や壁などの冷たいところに触れると水になり、ビジョビショとした結露をつくり出します。
例えば、夏に冷えた飲み物をグラスに注ぐと外側に水滴がつきますよね。これも同じ仕組みで起こっています。
冬の結露に注意しなければいけない理由は2つあります。
1つ目は、窓周り、壁など建材を傷め、カビがつきやすくなるから。
2つ目は、結露による湿気でカビ、ダニが発生し、アレルギーや喘息などの病気を招く可能性があるからです」
●結露が起こりやすい場所はどこ?
藤原 「暖房器具や加湿器を使用しているリビング、寝室などの窓周りは結露しやすいポイントです。 また、人の呼気や汗などに含まれる水分も影響します。
窓周りの場合は目に見える結露ですが、布団の裏側に水分がたまってしまうことがあります。過去に、子どものベッドの結露に気づかず、カビをつくってしまったというケースもありました。
また、フローリングに布団を敷いている場合、就寝中に温まった布団と冷たい床との温度差が生じて結露しやすくなります」
●湿度計を利用して結露を防ぐ
藤原 「冬は、風邪予防のため、寝室に加湿機を置いている方も多いのではないでしょうか?
快適な室内湿度の目安は50%程度といわれます。必要以上に加湿し過ぎていないかチェックしてみてください。
また、室内の高い場所、低い場所で湿度が違うことがあります。 寝室では、立ったときの目線の高さで計るのではなく、布団やベッドの高さに湿度計を置いて測定してみてください。
わが家では湿度を50%程度に保つようにしたら、驚くほど結露ができにくくなったんですよ」
●もしも結露が発生してしまったら?
藤原 「窓についた結露をくまなく拭き取るのは手間がかかりますよね。
ムラなく水滴を落とし、短時間で終わらせるには、スクイージー(ホームセンターなどで購入可)や、使わなくなったバスタオルが便利です。
やり方をご紹介しますね。
1. 使わなくなったバスタオルを窓の桟(さん)の下部分にぴっちりと敷く。
2. スクイージーを上から下に動かし、水滴をバスタオルに落とす。
3. バスタオルでサッシなどについた水分を拭き取る。
濡れたバスタオルは、そのまま干して乾燥させ、また翌日使う… と繰り返せばOKです。
また、結露によってカーテンが湿ったままだとダニが発生しやすくなるので、定期的にカーテンを洗って乾燥させ、ケアをしてくださいね」
窓周りだけでなく、布団裏の結露にも注意が必要だとは知りませんでした!
冬場はこまめに結露をケアして、快適な住まいをつくりたいですね。
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