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生活・しつけ

小学1年生 2014年1月9日の記事

ひとりっ子はきょうだいがいなくてかわいそう?

《ひとりっ子の育て方 2 》 大切なのは親と子のコミュニケーション

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ひとりっ子のお母さんが子育てに不安を感じる原因のひとつに、「ひとりっ子は○○○」という決めつけや先入観があります。 
でも、それってどこまで本当なのでしょうか? 
 
今回は、精神科医の和田秀樹先生に、ひとりっ子に向けられる決めつけや先入観について伺います。 
 
 
●子どものコミュニケーションの場を作る 
 
ひとりっ子に向けられるネガティブな言葉と言えば、「きょうだいがいなくて、かわいそうね」が挙げられるのはないでしょうか。 
 
和田 「きょうだいがいたほうが話し相手にはなるでしょうし、将来的に力を合わせて親の介護などもできますね。 
でも、それは仲の良いきょうだいに限ったことであって、きょうだいが、必ずしも仲が良いかというと、決してそんなことはありません。 
 
そもそも『ひとりっ子はかわいそう』というのは、家庭内で子ども同士のコミュニケーションが取れないからというのがその根拠です。 
でも、きょうだいのコミュニケーションが万能なわけではありません。子どものことですから、基本的に未熟です。 
 
ひとりっ子であろうと、きょうだいっ子であろうと、まず必要なのは、親と子のコミュニケーションです。 
きょうだいがいなくて心配なら、親がもっと話しかければいいのです。フランクに話しかけられる相手がいれば、子どもも『話す力』が身につきます。 
コミュニケーション力を育てるという意味では、きょうだいよりも、むしろ親のほうが、子どもの話を根気よく聞いてあげられる分、適しています。 
 
子ども同士のコミュニケーションが必要と感じたら、スポーツクラブや塾など、子どもが集まる場所に参加するなど、友だち作りの対策を立てるといいでしょう。これで人間関係の経験を積むことは十分可能です」 
 
 
●どんな子でも、譲り合いには親のしつけが必要 
 
ひとりっ子はワガママ、とも言われます。 
 
和田 「ひとりっ子はなんでも独り占めできて、譲り合いの精神が育たないから、という発想からくる色眼鏡ですね。 
 
では、きょうだいがいれば、譲り合いの精神が生まれるかというと、そんなことはありません。 
もともと人間は譲り合う生き物ではないので、親のしつけが必要です。これはひとりっ子でも、きょうだいっ子でも変わりません。 
 
ただ、ひとりっ子は他人とものを分け合う経験が少ないので、友だちと分け合う物を悪気なく独り占めしてしまうことはあるかもしれません。 
ですから、日ごろから『このケーキ、お母さんと半分こしよう』とか、友だちが来たら『みんなに同じ数ずつ分けてね』といったことを経験させ、譲り合いのルールを教えればいいのです。 
 
このように、ひとりっ子であっても、きょうだいっ子とは特に違いはありません。お母さん自身が世間の色眼鏡を鵜呑みにせず、わが子の本質を見極めて子どもに向き合っていきましょう」 
 
 
親がフォローできることがたくさんあるんですね。 
和田先生、ありがとうございました。 
 
次回はひとりっ子の子育てのメリットについて取り上げます。
 
 

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