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小学1年生 2014年4月17日の記事

★トラブルが絶えない我が子に疲れてしまって…

《きいて 教えて 舟山先生!》 わけが分からない男の子の行動も、本人には理由あってのこと。ちょっと我慢して話を聞いてみて

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こんにちは、現役小学校教員の舟山由美子です。
 
小学校にはいろいろなお子さんがいます。
おとなしい、聞き分けのいい子もいれば、その逆もいます。
そうした個性が集まってくるのが「学校」なのです。
 
教師は、このように子どもをひろく客観的に見ることができますが、親御さんは、もし我が子が学校で「問題児」だったら、と悩むことが多いかもしれません。
 
今回は、問題を起こす息子さんに手を焼かれているお母さまからのご相談です。
 
 
《今回のお悩み》
 
Q. 言うことを聞かず、問題を起こす息子。この先が心配で仕方ありません…。
 
上が3年生、下が1年生の男の子兄弟の母です。
下の子どものことで相談させてください。
 
2歳ぐらいからか、言葉が乱暴で、きかん坊な子どもでした。
それが、1年生になって、2回ほど学校から勝手に帰ってきてしまって…。
 
校長先生は、1度目は
「元気があって、かわいいじゃないですか」
とおっしゃってくださいましたが、
2度目は「何か事故があってはいけないから」
と注意してくださいました。
私からもきつく言って聞かせました。
 
注意をされてかなり落ち込んでいたように見えましたが、「何で学校を抜け出したの?」と問い詰めると、嘘をつこうとするのです。
 
実は、学校を抜け出す前、お友だちとトラブルになり、その子を叩いたのだそうです。
素直に謝れず、口よりも手が出てしまう我が子に対して、そんなときには「かわいくないな」と思ってしまいます。
 
口で言いたいことが言えないのでは、この先きっと生きづらいだろうと心配になります。
今のうちに、自分の気持ちをきちんと言葉にして話せるようになってほしいと思いますが…。
 
 
A. 「手がかかる子」は「手をかけてほしい子」。じっくり話を聞いてあげ、お子さんのコミュニケーション力を高めましょう。
 
います、います、こういうお子さん! と思って拝読しました。
学校から抜け出して勝手に家に戻ってしまう。
しかも1度だけでなく、2度も…。
口より先に手が出てしまう。
友だちに乱暴する。
親がせっかく聞いているのに、嘘を言う…。
 
信じられませんよね。
私も、教員になって10年くらいはそう思っていました。
 
特に、男の子の “わけの分からない行動” というのが全く理解できませんでした。
親御さんは、いったいどんなしつけをしているんだろう、と憤慨していました。
 
今なら分かります。
 
まず、この子の行動によって困っているのは、お子さんではなく、お母さん自身です。
「学校からいなくなった」という連絡を受けて心配するのは、お母さん。
校長先生や担任の先生に頭を下げるのも、お母さん。
乱暴した子の親に謝るのも、お母さん。
そして何より、子どもから本当の気持ちを言ってもらえなくて、嘘をつかれて、一番傷ついているのが、お母さん、なのです。
 
ご相談者は、「口で言いたいことが言えないのでは、この先きっと生きづらいだろうと心配になります。」と書いておられます。
 
確かに生きづらいかもしれませんが、当の本人は、この生き方しか知らないし、この生き方しかできません。
むしろお母さんの方が、この子のことでこの先ずっと生きづらさを感じてしまうかも…という予感があるので心配していらっしゃるようにも思えます。
 
私が教員になったばかりの頃、大先輩の先生から、
「手がかかる子は、手をかけてほしい子」
という言葉を言われました。
 
でも私は「えっ、そうだろうか?」と思いました。
 
栄養のある物を食べさせてもらって、こざっぱりした服を着せてもらって、髪も切りそろえられていて、いい親御さんが揃っているのに、何でこの子はこんな問題を起こすんだろう…という子がいました。
 
なんの不満・不足があるというのだろう?
世界には恵まれない子や学校に行けない子が山ほどいるのに、何でこの子はこんなどうでもいいことにこだわってばかりで、教室に暗い空気を吐きだすんだろう?
何で私を困らせるんだろう?
これだけ、手をかけているのに!
他の子どもたちは、だまって我慢しているのに…、と。
 
それでも、この子はやはり「手をかけてほしい子」だったのです。
それがわかるまで、私は10年かかったということです。
 
具体的にお答えしますね。
ご相談者のお子さんが、今一番必要なことは、言葉によるコミュニケーションの力をつけることだと思います。
 
この子には、学校から家に戻ってしまう、この子なりの理由がきっとあります。
友だちを叩いてしまう理由が、必ずあったはずです。
理由があれば、それをしていいということではありませんが、反省してもらうには、まず行動を振り返ってもらわなければなりません。
 
その時に叱ってはいけません。
「学校からいなくなって、お母さんも先生方も心配したよ」
「どこかで事故にあってはいないかって、不安だったよ…」
「無事でよかった」
と、まずは心配した気持ちを伝えます。
 
その上で、「どうして家に帰ってきちゃったの?」と尋ねます。
ときどき、家にいるお母さんに会いたくて戻る子もいます。
特に、家庭内がちょっと険悪な雰囲気のときなど、お母さんが心配らしいのです。
 
帰ってきた理由を正直に言う子もいれば、うまく言えない子もいます。
そういう子は、何とも言えない衝動に突き動かされていることがあるからです。
 
あまり問い詰めると、子どもは嘘を言います。
ですからほどほどに聞きます。
 
友だちを叩いた理由も聞いてみると、案外、一緒に遊びたかっただけ、ということもあります。
どんな答えでも、「そうだったの…」と聞いてやります。
 
このお子さんも、もしかしたらこれぐらいのやり取りですっきりして「ごめんね」と素直に謝れたかもしれませんね。
 
親や教師などの大人が、カッカしていると、子どもも決して素直にはなりません。
「手をかける」というのは、私たち大人側の、ほんのちょっとした「心の余裕」があってのことかもしれません。
 
もう一つ気になったのは、このお子さんは、2歳くらいから「言葉が乱暴できかん坊な子」というイメージがあるということです。
きっと、上のお兄ちゃんと比べて、「何でこの子はこうなんだろう?」と思って過ごされてきたのでしょう。
 
もしかすると、エネルギーが他の子より多いお子さんかもしれません。
ドラえもんでいうと、ジャイアンみたいな感じでしょうか。
こういう子は、口でのコミュニケーションも苦手だったりするので、先に手が出やすいのです。
 
地域の教育センターなどで相談をすると、「多動傾向がある」などという結果がでるかもしれません。
そうなったらそうなったで、対策も立てられます。
 
子どもの問題行動とは、大人(特に親)がこれまでの子育てを振り返り、時には軌道修正を迫るために出るもの、と言う人もいます。
 
「手がかかる子は手をかけてほしい子」
 
これは、やはりいい言葉だと思います。
とは言うものの、ついカッとしてしまったり、頭ごなしに叱ってしまったりと、口で言うほどは、私もできていないことの方が多いのですがね。

 

 

 

※引き続き、お悩み募集中です!
 
こちらのアドレス宛に、是非ともお悩みをお送りください。
 
mamanote@gakken.co.jp
 
現役小学校教師の舟山由美子先生にお答えいただきます。
 
お悩みをお送りいただく際は、
 
・件名「きいて 教えて 舟山先生!」
・掲載ペンネーム 
・お住まいの都道府県 
・お子さまの性別・学年(年齢)
 
を、お忘れないようお願いします。
 
※ママノートで取り上げるお悩みは、毎回テーマに沿って編集部で選ばせていただくため、お寄せいただいたお悩みすべてにはお答えできない場合がございます。
※内容確認のためメールを折り返させていただく場合もあります。

 

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