●教育評論家 親野智可等からママへアドバイス

子どもには絵を描いたり、作ったりする快感をどんどん味あわせてあげてください。

「ここはこういう色じゃない」とか「はみ出してはいけませんよ」と言うのは禁句です。
絵が嫌いになり、創造性が枯れてしまいます。


子どもが一生懸命描いたり作ったりしたら、その工夫やアイデアをどんどんほめてあげましょう。
「上手だね」以外にも、ほめ言葉のバリエーションをつけることが重要です。
「本物みたいだね」「迫力があるね」などと具体的にほめると子どもが喜びます。


また、画用紙に大きく書けたかということにも注目してみてください。
これは心が開放されているということです。
でも、小さく描いた場合でもいいところを見つけてほめてあげましょう。


ほめる以外にも「これは何をやっているところなの?」と質問するのもいいですね。
子どもの言語能力アップにもつながり、どこに思い入れを持って描いたかがわかります。


また、その場でほめてそれで終わりではなく、子どもの描いた絵は最大限子どもを伸ばす材料にして、活かしきってほしいのです。

100円ショップのものでもいいので、額に入れて部屋に飾ったり、ブログで紹介したり、写真に撮って年賀状の素材に使ったりしてもいいでしょう。きっと、子どもは喜びますよ。
また、子どもの感性を伸ばすには環境づくりも大切です。
以前、私の教え子で絵が上手な子の家庭の様子を見たとき、家の中に絵や花が飾ってあるなど、目のつく場所に色彩があふれていました。

暗い絵ではなく、明るく色彩豊かな絵がいいですね。花や葉っぱの自然そのもののリアルな色を見ることも、色の感性を磨くうえで役立ちます。