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小学1年生 2015年4月16日の記事

友だちに殴られる息子。担任に相談したのですが……

《きいて、教えて、舟山先生!》 新しい担任にも経緯を伝えて相談を

遠くを眺める小学生の男の子2人

こんにちは、現役小学校教員の舟山由美子です。

 

担任というものは、子どもの友だち関係をすべて把握しているべきと思われがちですが、それは実際には難しいことです。だからこそ、何か気づいたことや心配なことがあったら相談してほしいと思います。今回のお悩みも、その一例ともいえるでしょう。

 

 

 

Q.特定の子に、ふざけて殴られることが続いています

 

息子がいつも特定の友だちに殴られているということを、2カ月ほど前に本人の話で知りました。2学期の半ばごろから始まったようで、息子が何もしていないのに殴るのだそうです。そこで、なるべくその子に近づかないようにしていると、「殴らないからこっちに来なよ」と言われ、その通りにするとやっぱり殴られるのだそうです。

 

殴るといっても、けがをするほどではなく、相手の子もふざけているだけなのかもしれません。息子自身、殴られるのは嫌だけど、いっしょに遊ぶと面白いから我慢していると言います。

 

いじめというほど深刻なものではないようなのですが、親としてはあまりよい気はしませんし、いずれいじめに発展しないか心配なので、担任の先生に思いきって相談してみました。すると「そういう場面は見たことはありませんが、確認して、必要があれば注意します」と言われました。

 

でもその後、息子に聞いてみても、状況はあまり変わっていないようです。ひどいときに比べて、殴られる回数は少しだけ減ったようですが、先生が友だちに確認したからかどうかはわかりません。こちらから何度も先生に確認するのもためらわれるので、相手の保護者に直接話をしたほうが早いのかもと思うのですが、うっかり感情的になってしまうと怖いので、勇気が出ません。最近では、あまりよくないとは思いながらも、子どもに「殴られたらやり返していいよ」と教えるようにしています。

 

息子の学校では、2年生になってもクラスはそのままですが、担任の先生は変わります。でも、前の先生と同じような対応だったら、それはそれでショックなので、新しい担任の先生にも相談すべきかどうか迷っています。

 

ペンネーム dmama

 

A. 嫌なことは「やめて」と言うことを教えましょう

 

高学年を担任していたとき、男子児童から、冗談っぽく「先生の目は節穴(ふしあな)ですかぁ?」と言われたことがあります。高学年にもなると、よく見ていて分かっているんだな、と怒るどころか妙に納得したことがあります。「そうなんです。先生は“神の目”は持ち合わせていません。節穴だらけです。だからみんなにいろいろ話してもらわないと、分からないことがいっぱいあるんです。」と答えました。

 

子どもたちが担任の見えないところで何をしているのかは、休み時間などに意識して見て回らないと、実はよく分かりません。しかも1日回っただけでは見えて来ません。1週間見てやっと少し理解できるかどうか、です。でも実際は、休み時間にこそするべき仕事があるので、見巧者(※みごうしゃ)の先生以外は、ほとんど分からないといってよいでしょう。ですからご相談の内容は、どこでもあることだろうと思います。

 

担任から見ると、このお子さんは、普段、実は殴る子と遊んでいる姿しか映っていません。お母さんから相談されたとき、まるで自分がよく見ていないことを指摘されたように感じたかもしれません。でも、殴られる回数がほんの少し減ったということは、先生が直接話をしないまでも、注意して見ていたからかもしれませんよ。

 

ここから先に考えることは、「大人がやるべきこと、子どもがやるべきことを分ける」ということだと思います。

 

新学期になって担任が替わったら、できれば直接会いに行ってお話します。経緯を話し、子どもを見てほしいことを伝えます。その際、前担任の批判をしないことを含め、感情的にならないことです。そして、「自分の子どもにも、言い含めますのでどうぞよろしくお願いします」と言います。そのあとに、状況に変化があったら(よくも悪くも)、必ず連絡帳か電話でコンタクトを取ります。子どもたちが安全に楽しく生活できるような環境について配慮するのは教員・保護者の“大人”の仕事です。お母さんの冷静な行動で、担任の先生も動かざるをえないはずです。このようにして“大人”の目の基準をそろえます。

 

次は、子どもです。お母さんが「先生と一緒に、あなたが楽しく過ごせるように見ていくよ。でも、あなたも自分がされていやなことは『嫌だ。やめてね。』としっかり言えるようにしようね。」と言って聞かせます。殴られても面白いから一緒に遊ぶという、お子さんの態度が、相手を増長させているのは明らかです。でも、こういう子は愛嬌もあって楽しいのも確かなのです。全部を否定するのではなく、「これは嫌だ」という自分の意志表示をして、そのうえで一緒に遊ぶという対等な友だち関係を作ることができるよう、何度も何度も話して聞かせるのです。すぐに変化がなくても、殴られっぱなしではない状況にしていくよう、本人も努力していくべきです。そうした姿を、ほかの友だちは必ず見ていますから、その子に対する応援的な行動も出てくるはずです。

 

もう一つ、大人にしかできない仕事がありました。それは、相手の保護者とお近づきになることです。学校行事のときに、ぜひ自分から話しかけましょう。「うちの子がいつも遊んでもらってありがとうございます。お宅のお子さんは、こんな楽しいことをなさるそうですね。うちの子は、面白いんだよって、いつも言っています。今度、うちにも遊びに来て下さい。」などと言います。殴ることを除いては、全部本当のことです。嘘はありません。

 

そして、実際に家に呼んで遊ぶ姿を見るとよいのです。子どもの話だけでは、不安になることがあるので、これはとても効果的です。ぜひ、大人がやるべきことをなさってみてください。きっと子どももそれに応えてくれると思います。  

 

※おもに芝居などに対して使う言葉で、見方のじょうずな人、またはその様子を指す言葉。

 

 

 

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