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小学1年生 2014年5月16日の記事

★帰って来てからの習慣を身につけさせるには?[5/16]

お便りと宿題を出して、翌日の準備をして……。帰宅後にやることを習慣づける、良い方法があります。

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学校から帰って来て、かばんを放り投げて遊びに行こうとする子に
「ちょっと、手洗いうがいは?」
「学校からプリントもらってこなかった?」
「宿題はないの?」
いちいち、言わなければならないと実に憂鬱です。
なんとか、言われなくても自分でできるようになってほしいけれど…。

 
そんなお母さん方、教育評論家の親野智可等先生からよいアイデアをいただきました!
 
 
親野 「うがい、手洗い、お便りをお母さんに渡す、給食セットを流しへ持っていく…
帰宅後にやるべきことを、始まったばかりの今習慣づけることが大切です。
今、きっちり習慣ができれば、後が楽。
口で言うだけではなく、こんなアイデアで乗り越えましょう。

 
 
(1) カード式・ホワイトボード式

 
うがい・手洗い・宿題・翌日の支度など、やるべきこと5,6個をカードに書いておき、磁石で冷蔵庫に貼っておきます。
できたら、カードを裏返すと花丸マークが出てくる。
ホワイトボードなら、できたら、にっこりマークなんかが描かれた磁石を貼ります。
口で言うだけでなく、見える化が大事です。
この方法を実践して、現在中学生になった女の子はやるべきことを自分でホワイトボードに書いて自己管理をしているそうです。

 
 
(2) 大きな箱にとりあえず全部出す方式

 
宿題→翌日の用意は一連のことです。
そこで、大きな箱を用意して、帰宅後すぐにカバンの中身をすべて出す習慣をつけます。
箱の中にとりあえず中身を全部出すと、宿題もお便りも全部出ます。
すべてを白日のもとにさらすのです。
すると「あ、これお母さんに渡すんだった」と気づきます。

 
宿題のプリントもそこに出ていて、目に見えるようになっていれば、手に取ってやり始める可能性が高くなります。
その反対にカバンの中に入ったままだと、そこから出してやり始めるのはハードルが高くなります。

 
このように、大きな箱にとりあえず全部出すということをやると、その後のいろんなことがうまくいくようになります。
次の日の仕度に取りかかるのも楽です。
箱は、かばんが2個くらい入るもので、深さはそれほどなくてよく15cmくらい。
これを玄関かリビングに置いておきます。
その日の勉強に使うものをその中からピックアップして、机に出して並べておいたり、開いておいたりすればさらにいいです。
そうしておけば、取り掛かるのがずっと楽になります。

 
少しでも取りかかりのハードルを下げる工夫が大切なのです。

 
 
(3) レベル方式

 
ホワイトボードに下のように書いておきます。

 
レベル1 ママに支度をしてもらう 幼稚園・保育園レベル
レベル2 ママと一緒に支度をする 小学1年生レベル
レベル3 ママが見ているところで1人で支度をする 小学2年生レベル
レベル4 1人で支度をする。できたらママに見てもらう 小学3年生レベル

 
最初はレベル1に好きなキャラクターなんかのマグネットを貼っておく。
1ができたら、レベル2に上げます。
ちょっとできなくなったら、1つ戻ります。
自分のレベルが分かると、子どもは上がりたいと思うわけです。
これがあるだけで、自分で意識して頑張るようになりますから。
1年生でレベル4までになったらすばらしい。
子どもは『レベル』とか『クリア』などの言葉が大好きなので燃えます。

 

ただ、この方式で気を付けてほしいのが、レベルの設定を高くしてしまうこと。
欲張ってレベル4を1年生にしてしまう。
最大頑張っても現状維持で、ちょっとさぼると年長になってしまう。
それはマイナス思考の減点主義の考え。
それでは夢も希望もありませんよね。
そうではなくて、頑張ると自分の年よりもすごいことができるというプラス思考で、加点主義でお願いします。
ちょっとしたことですけど、それが大事です。

 
これらの方式は、生活面だけでなく勉強面にも使えます」
 
 
なるほど! こうすれば、口でうるさく言わなくても子ども自身でやろうとしますよね。

 
 
親野 「これくらいのアイデアなら、大人がその気になって考えればいくらでも出てきます。
箱を出すだけ、たったこれだけでいいことづくめ。
ですが、親に『工夫して乗り越える』という発想がないので、アイデアが出てこないのです。

 
困ったことがあったとき、親は否定的に叱るだけで終わってしまう。
そうではなく、どうしたらできるようになるのかと考えて合理的に工夫しましょう。
それが私の主張のすべての根本です。
アイデアを出す。合理的な工夫をする。
できないことができるように工夫してあげるんです。
そういう発想さえ持てば、いろいろ工夫して乗り越えられます」

 
 
ありがとうございました。
 
「万事工夫です」と親野先生はおっしゃいます。
ちょっとしたことで、子どもをやる気にさせることはできるのですね。
ぜひ、この3つの方法を参考にしてみてくださいね。

 


前回の記事はこちら

忘れものをしないために今すぐできること

 

関連記事はこちら

帰って来てからの習慣を身につけさせるには?

親野智可等の これで安心!子どもを伸ばす親の習慣

 

 

 

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