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小学1年生 2014年12月4日の記事

友だちや先生とうまくいかず、登校拒否ぎみの4年生です。

《きいて、教えて、舟山先生!》すぐにスクールカウンセラーや自治体の教育相談に行きましょう

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こんにちは、現役小学校教員の舟山由美子です。

今回も登校を嫌がるお子さんについてのお便り……といっても、4年生の子についてのお悩みです。学年が上に行くほど、悩みはさらに深くなるようです。

 

 

 

Q.子どもの言い分を信じて学校を休ませてもいい?

 

小学4年生の男子の母親です。

 

息子は親の私からみてもわがままで、人の嫌がることや痛みなど自分に置きかえられない性格になっています。子どもっぽい父親や、言葉が悪く家庭より仕事を優先してきた母親の私にも原因があるとわかっていますが、学校でのトラブルで友人関係が悪くなり、先生からも見放され感が強くなっているのに一抹の不安を覚えます。

 

息子は、注目されたいがばかりに同級生にちょっかいを出し、皆から嫌がられ、それを理由に力の強い子から乱暴を受けています。先生も本人に反省の色がないか ら仕方ないと、今では過剰な子どもたちの言いつけで(本人は鉛筆を落としただけでちょっかいだと決めつけられて)、ほかの生徒の前でゲンコツしたりするよ うです。

 

本人の言い分では、同じことをほかの子がしても自分だけ叱られるそうで、現在、登校拒否ぎみです。その前に先生とは一度会って息子の行動について話し合い、気をつけるよう子どもとも理解し合ったのですが……。

 

本人は、前のようにはしていない皆が言いがかりを先生に報告して叱られるシカトされるだから学校に行きたくないと言っています。どこまで本当のことかわかりませんが、子どものことを信じて学校を休ませるつもりです。その後の学校の対応を見ようと思うのですが、これでいいのでしょうか? 教えてください。

アメンボママ

 

 

 

A.学校の対応を待つのではなく、お母さんが動いて

 

小学校に入学して4年目になると、その積み重ねの分だけ悩みも深くなるな、と感じました。

 

結論から申し上げると、学校を休ませてその対応を待っていても、事態は変わらないと思います。むしろ、子どもが成長して思春期にさしかかるので、これからどんどん親御さんの手に負えなくなると思います。

 

以前は、登校しぶりや不登校の児童がいるというのは、学校や担任にとってとても不名誉なことでした。ですから、何とかして子どもを学校に来させようとして、 手を変え品を変え、策を講じました。よく担任が家まで迎えに行ったりもしたものです。いわゆる「登校刺激を与える」ということです。それでうまくいくこと もあれば、まったく意味がない場合もありました。つまり、不登校に至る原因が子どもによってさまざまなので、担任や学校が考える程度の対策では立ちゆかないということが分かってきたのだと思います。

 

例えば、子どもは学校に行きたくない時に、いろいろな理由を言います。「○○君がいじわるをする」「先生に怒られるから、こわい」などです。実際にその通りの場合は、その原因を排除したり、改善したりすればよいわけですから、話し合いで何とかなります。問題なのは、子ども自身、学校に行きたくない理由がよく分からない、あるいは言いたくないので、だれにでも分かりやすい理由にして言ったりする場合です。こんなとき、子どもが言ったことを前提に話を進めていくと、周囲の大人は、それに振り回されてしまったりすることもあるのです。

 

ですから今は、不登校については、スクールカウンセラーや、教育相談のカウンセラーに入ってもらって客観的に対策を考えるようになっているのです。

 

相談者のお子さんは、現在4年生の半ばを過ぎ、来年は5年生。来春にはおそらく担任が替わるので、子どもは学校に行くのではないか、と思われるかもしれませ ん。そういうことがないとは限りませんが、教員は、ほとんどが「普通」の人です。ドラマチックな展開はほとんどないと思った方がいいでしょう。

 

森田洋司さんという社会教育学者が、次のような理論を書いておられます。子どもが学校に来るのは、次の4つのきずながあるからだ、ということです。

 

①人間関係のきずな(友だちがいるから学校に行く)

②目標達成のきずな(高校に合格したいから、勉強するために学校に行く)

③活動への没入に関するきずな(部活動が楽しいから学校へ行く。運動会や学芸会をやり遂げたいから学校へ行く)

④信念に関するきずな(学校をさぼるのはよくないと思っているから、学校に行く)

 

お子さんは、どうでしょうか? ご相談を読む限りですが、この4つのきずなのいずれにも該当しないように思いました。つまり、4年生になるまでに、この4つのきずなをつなぐことができていなかった、というのが不登校の一番の原因のように感じます。

 

そこで、これからどうするか、ということです。お子さん自身は、これから学校に行かないことがどれだけ不利益であり、不安定なことになるか、あまり実感がないと思います。このお子さんだけでなく、ほとんどの子どもは「今」しか考えられないので、将来どうなるかということは実感を伴っては考えられないのです。

 

お父さんはどうかというと、ご相談からは、あまり協力を得られないように感じました(もしかすると、ご夫婦の関係を、子どもが感じ取っているかもしれません。学校へのきずな作りがうまくできない理由も、もしかしたらこのあたりにも関係があるかもしれません)。

 

つまりこの子について、今、一番困っているのは、お母さんなのです。大変かもしれませんが、お母さんが“動く”しかないと思います。

 

まず、すぐにスクールカウンセラーや自治体の教育相談に行くことをお薦めします

 

ただし、それだけで解決するほど、事態は甘くないと思います。なにしろ4年近くかけて、事ここに至っているからです。校長先生にも面談を申し込んで、お母さんは本気で、この子の将来のために何とかしたいと考えているということを訴えてください。

 

担任批判・クレームではなく、学校と手を携えていきたいという意志を示すのです。そうした熱意で、物事が動く可能性があります。校長先生をはじめとして、学 年主任・生活指導の先生や養護教諭の対策チームを作るなどして、学校全体で関われるようになるからです。クラスの知り合いのお母さんとも、同じように情報 交換してください。

 

子どもが言っているようなクラスの雰囲気なのか、ぜひ知るべきです。お仕事もあって大変でしょうが、今やらなければ、このあともっと後悔することになるかもしれません。

 

そして、おうちでは「まっとうな」生活をこころがけてください。早寝・早起き、バランスのよい食事、子どもはお手伝いを必ずし、お母さんはそれに対して「ありがとう」を忘れないようにしましょう。そして「ありがとう」だけでなく、家族全員で「おはよう」「行ってきます」「ただいま」「おやすみなさい」「ごめんなさい」など互いに声をかける、ゲームなどは決められた時間の中でするようにします。

 

学校の担任がその子に対して責任を負うのは、基本1年間です(○年□組の担任としての1年)。次の年には、別な子どもたちの担任です。けれども、親御さんは一生です。大変なことです。でも、孤独ではありません。子どもを育てるのは、学校も、地域も、社会も担っています。どうか声をあげて助けを求めてください。

 

私は、悩んでいるお母さんにいつもこう言います。「10年です。10年たったら、笑い話になりますよ。だから、それまでがんばりましょう!」

 

 

 

 

 

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