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学校・まなび

小学1年生 2013年11月6日の記事

思い込みで「いじめがある」と言うお母さんに対して

子どもの話を鵜呑みにした親が、「いじめがある」と訴えてきたとき、学校としてはどう対応するのでしょう?

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「自分の子どもの話だけを鵜呑みにして、『いじめがある』と学校に訴えたお母さんがいます。その場合、学校はどう対応するのでしょうか?」
 
親は学校生活を見ることができないので、子どもの話からうかがうしかありません。
 
もし、子どもに「いじめられた」と言われたらきっと居ても立ってもいられないと思います。
 
しかし、子どもの話だけを鵜呑みにして何もなかったら?
それでも、本当にいじめだったら困りますし…。
 
このご質問の中の「鵜呑みにした」とされるお母さんのことが、人ごととは思えません。
 
佐藤正寿先生、先生だったらどう対応しますか?
 
 
佐藤 「私がその子の担任だったら、事実確認をして多少違う部分があっても、まずはその親御さんの言い分を受け入れます。
 
というのも、『いじめを受けた』と感じた子がいるのは現実ですから。
 
親御さんの言い分に誇張と思われるところがあっても、じっくりとお話を聞きます。
そして、一番のポイントである『親の願い』を具体的に聞きます。
 
このような場合には、『自分の子どもがみんなと一緒に仲良く遊んでほしい』ということが願いとなるでしょう。
 
その願いは担任である私の願いとも一致します。
その願いに沿った指導方針を決めお母さんに伝えます。
 
たとえば次のようなことです。
 
●その子たちの交友関係を今まで以上に観察する
 
●『学級全員で遊ぶ日』『友だちの良さを発見する会』等を設定し、子どもたち同士の交わりを深めるようにする
 
●困ったときにはすぐに担任に連絡するように話す
 
むろん、それらの活動に取り組むだけではなく、その様子については連絡帳や学級通信などで親御さんに連絡をするようにします。
 
子ども自身からも、『このごろどう?』と様子を聞いて、心配な点があれば相談にのるようにします。
私たち教師は、いじめの訴えがあった場合、このようにして丁寧に対応をします。
 
テレビ等で、学校の対応のまずさなどが目につきますが、それらの例はごく一部です。
 
ですから、新入学のお子さんをお持ちの親御さんは、『いじめられているようだ』と感じたら、まずは担任に相談してください。
 
遠慮する必要はありません。真剣に対応してくれるはずです」
 
 
佐藤先生、ありがとうございました。
 
「先生が何とかしてよ!」ではいけませんが、一緒に協力して解決したいと言う親をうるさがる先生はいないと思います。
 
「先生は忙しいから手を煩わせてはいけない」「まずは、自分で事実確認できてから」と、つい遠慮してしまいそうですが、もしものときは、先生に相談するのが一番の近道だと覚えておきましょう。

 

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