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年長 2012年3月23日の記事

子どもにお小遣いあげる? あげない?

お小遣いはいつ頃から、いくらくらいあげれば良い? 平均や基準はどうなっているのでしょうか?

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お小遣い、小学1年生じゃ、まだ早い?
それとも、社会勉強のために早くからあげたほうが良い?
今どきの、小学生のお小遣い事情はどうなっているのでしょう。
教育評論家の親野智可等先生にうかがいました。
 
 
1年生のうちからお小遣いをもらっている子って
多いのでしょうか?
 
 

親野 「小学1年生でもらっている子は少ないかもしれません。
地域や土地柄によりますから、
全国平均でお話しできるものではないですけれど。
いちばん良いのは、近所のママ友に聞いてみることです」
 
 

そうですね。
子どもが一緒に遊ぶ友だちのお母さんに聞いてみたりして、
それぞれの家庭で相談してみるのが良いですね。
お小遣いをあげる際に、気をつけることはありますか?

 
 
親野 「絶対にやってほしくないことが一つあります。
それは、
『お手伝い1回10円』とか
『100点とったら100円』とか。
これは、やめてください」
 
 
結構ありそうな気がしますが、
なぜいけないのでしょうか。
 
 
親野 「基本的に、家族というものは、
親も子も、おじいちゃんもおばあちゃんも、
家庭という共同体で無私の精神でお互いのために、
ご飯を作ったり、お風呂を掃除したりしていますよね。
親が子どものためにお弁当を作ったりするのは、
愛の現れであり無私の気持ちでやっているわけです。
子どもも、自分ができることを親や家族への愛の現れとして
無私の気持ちと感謝の気持ちをもってするのがお手伝いだと思います。
気持ちよく、思いやりの気持ちを込めてするべきです。
そういう気持ちでなく、『10円もらえるから』と報酬目当てでするのは違いますよね。
こういう価値観を子どものときから刷りこんでしまって本当にいいのでしょうか?
親の言うことを聞かせようとして、
安易にお金で釣っているとその代償は大きなものになります。
 
以前、私がある子に、
『運動会で、白組を応援しましょう』と言ったら
『先生、応援したら何くれるの?』
と聞いてきたことがありました。
その子が悪いわけじゃないんです。
家庭で、『テストで100点とったら100円』とか、
すべてに条件をつけるやり方で育ってきてしまったら、
そうなってしまっても当然ですよね。
『お手伝い1回10円』は、基本的に違うんです。
大事なのは家族の絆ですよね」
 
 
う~ん。実は身に覚えが・・・。
これから気をつけます。
 
 
親野 「ここからは、ちょっと話が違うのですが、
例えば、お子さんが『このラジコンがほしい』と思い、
値段が5000円とか1万円とか高額であるとします。
それを得るために『家庭内アルバイト』をするのはおすすめします。
自分の役割としてのお手伝いはコレと決まっているけれど、
それとは別に○○の仕事を1回100円とかで引き受ける。
 
目的、金額、期間を決めて、
自分でがんばってお金を稼ぐ体験をさせる家庭内アルバイトです。
 
それは、先ほどの『お手伝い1回10円』とはまったく違います。
そこは明確に区別してください。
最初からお手伝いをお金でさせることは、
大事なものがなくなってしまうと思うのです」
 


 
お子さんにお小遣いを与えるときのポイントは三つ。
 
① まわりの家庭のお小遣いの状況を聞いてみる
② お手伝いを「1回10円」などお金でさせない
目的、金額、期間を決めて、家庭内でアルバイトをさせるのはいい教育になる

 
お金に対する価値観は、人それぞれに違います。
これからいろいろな経験を通して、自分なりの価値観を
身につけていく子どもたちに対し、
お小遣いをどのようにあげたらよいのか
夫婦で、家族で、話し合ってみる必要があるかもしれませんね。

 

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